アップルの「iPhone」、3G対応日本向けモデルはソフトバンクか。

2008/05/29 19:54 Written by Narinari.com編集部

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すでに発売されている海外の地域、特に米国では「生活を一変させるデバイス」と評されるアップルの「iPhone」。革新的なインターフェースと、メールやインターネット、「iPod」の機能を手のひらで楽しめるエンターテインメント性、そして誰もが認めるデザイン性の高さなどから、日本での発売を心待ちにしている人は多い。これまで、仮に「iPhone」が日本で発売される場合には、通信方式からNTTドコモかソフトバンクのどちらかになるのは確実視されているが、どうやらソフトバンクから登場するとの見方が強まってきた。

ソフトバンクから「iPhone」が発売されると報じているのは「Wireless Watch Japan」。「3G iPhone for Japan Via SoftBank Mobile」と題した記事で、アップルが6月9日から開催する「Apple Worldwide Developers Conference」にて、3G対応の「iPhone」が発表されると伝えている(これは海外メディアの一般的な見方でもある)。そして、日本でのキャリアはソフトバンクになる、と。

「iPhone」のビジネスモデルは特殊で、海外では携帯事業者がユーザーから徴収した基本料金の一部をアップルに「上納」する形を取っている。ただ、日本でも同様のビジネスモデルを採用した場合、ほかの端末メーカーから反発が出る可能性が高く、これまで「iPhone」日本発売における大きな障害となっていた。この問題を極めて合理的に解消できる方法のひとつとして考えられるのが、アップルが自らMVNO(仮想移動体サービス事業者=回線を借りて携帯サービスを手がける事業者)で携帯事業者になってしまう方法。現時点でMVNOを提供している事業者で、かつ熱心に「iPhone」を「獲りに行っている」のはソフトバンクというわけだ。もちろん、MVNOを利用せずに、ソフトバンクが「上納」を良しとする英断を下す可能性も否定はできない。

また、「Apple Worldwide Developers Conference」のタイミングと、まだ開催日が発表されていないソフトバンクの夏モデル発表会の時期が近いと見られることも興味深い。NTTドコモはすでに夏モデルの発表会を済ませており、そういう意味では、6月にソフトバンクから「iPhone」が発表されるとの期待が膨らむのは不思議なことではないだろう。

まだ何一つ確定情報が流れておらず、推測の域を出ない話ではあるが、さまざまな状況を勘案すると、ソフトバンクから発表されるのが自然の流れ……という論調のメディアが、国内外問わず、日に日に増えてきている印象だ。日本向けの「iPhone」が6月に上陸となるのか、そしてそれはソフトバンクから発表されるのか。注目しておきたいところだ。

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