禁止薬物陽性反応と落雷死、2人の「ゴンザレス」に巨人ショック。

2008/05/26 23:43 Written by コジマ

このエントリーをはてなブックマークに追加


主力の不振に悩まされながらも、5月26日の日本ハム戦で勝利し、交流戦では4勝2敗と12球団中2位タイにつけている巨人。チーム打率は.315でダントツの1位となっており、チーム防御率は最下位のままながら前日の7.12から6.40に回復している。リーグ順位も3位に戻ったのだ。

こうして好調に傾いてきた巨人に、ショッキング出来事が2つ起きた。1つは、日本プロ野球組織(NPB)のドーピング検査の結果、ルイス・ゴンザレス内野手から使用が禁止されている3つの薬物について陽性反応が出たこと。ゴンザレス選手は、昨季に米大リーグのコロラド・ロッキーズから巨人へ移籍してリーグ優勝に貢献。今季は2軍スタート後にイ・スンヨプ内野手の登録抹消に伴って1軍へ昇格して活躍していたが、5月15日の横浜戦で受けた死球による打撲が悪化し、5月23日に登録抹消となっていた。

NPBによると、4月30日の広島戦後にゴンザレス選手の検査を行い、その結果、興奮剤の「アンフェタミン」を含む3つの禁止薬物の陽性反応が出たという。今回はソフトバンクのリック・ガトームソン投手に続く日本球界で2人目のドーピング関連処分となったが、ガトームソン投手の発毛剤と違い、ゴンザレス選手から検出された「アンフェタミン」は覚せい剤の1つ。そのためNPBは、ガトームソン投手の処分(20日間出場停止)よりも重い5月26日から1年間の出場停止処分とした。

これを受けて巨人は、ゴンザレス選手を解雇する方針であると発表。今季、打率.307をマークしていたゴンザレス選手の離脱は、巨人にとって大きな痛手となりそうだ。

もう1つのショッキングな出来事は、昨季巨人に在籍し「GG」の登録名で知られるジェレミー・ゴンザレス投手が、地元ベネズエラで落雷を受けて死亡したこと。地元紙によると、GG投手は友人とともにベネズエラの湖を訪れた際に雷に打たれたとしているが、遺体を引き上げた友人が警察へ遺体の引き渡しを拒否していることから、詳しい状況や死因などははっきりしていない模様。

GG投手はルイス・ゴンザレス選手と同年に大リーグのミルウォーキー・ブルワーズから巨人へ移籍。先発・中継ぎとして期待されたが、不振にあえいで昨季終了とともに戦力外通告を受け、日米ともに獲得球団がなかったため故郷に帰っていた。

2人の「ゴンザレス選手」のショッキングなニュースを、同じ日に受けてしまった巨人。GG投手の死を悼みつつ、巨人の今後に影響しないことを祈るばかりだ。

TOPへ戻る
このエントリーをはてなブックマークに追加

Copyright © Narinari.com. All rights reserved.