中村俊輔選手への人種差別に米国人が義憤、ブログで問題提起。

2008/05/23 22:06 Written by コジマ

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5月22日の最終節ダンディー・ユナイテッド戦で勝利し、3季連続42度目の優勝を飾ったスコットランド・プレミアリーグのセルティック。中心選手として活躍するMF中村俊輔選手は、優勝カップを掲げて喜びを表していた。

その中村選手が、今年1月に欧州サッカー連盟(UEFA)公式サイトのインタビューでレッジーナ(イタリア)時代に人種差別を受けていたことを明かし、セリエAで日本人選手が活躍できない理由の1つとして挙げていた。近年、イングランド1部プレミアリーグが若手選手を他国から引き抜くことが問題化しているが、若手選手が相次いでイングランドへ渡る要因の1つとして、多数の人種と文化が混在する英国では、イタリアやスペインと比べ人種差別的な行為や野次が極端に少ないことが指摘されている。

中村選手もこのインタビューで「スコットランドでは(人種差別が)ない」と答えており、レッジーナ時代と比べて快適にプレーしていることを示していた。しかし、UEFA杯準々決勝で最大のライバルであるレンジャーズのサポーターから人種差別的中傷を受けており、今年4月にも同じくレンジャーズサポーターが中村選手の写真と人種差別的内容が書かれたTシャツを着用し、警官から退場を命じられている。イタリアやスペインほどではないにせよ、こうした行為は英国でも行われているようだ。

そんな中、中村選手への人種差別に対して米国人が憤り、自身のブログで問題を提起している。この人物はブログのタイトルを「Japan Blog」として日本の事象を紹介するなど日本を愛しているようだが、米国でサッカーがマイナーであることからか、中村選手の存在は友人の紹介によって最近知った模様。それからネットなどで情報収集したところ、中村選手が人種差別を受けていることが分かったとしている。

ブログでは、レンジャーズサポーターが「ナカムラに愛犬を食べられた(Nakamura Ate My Dog)」の横断幕を掲げている様子が収録されている「YouTube」の投稿動画を紹介し、「私はこの人種差別行為を不快に思う」「われわれはこれに対してなんらかの抗議行動が行える」と呼びかけた。さらに、「大半の日本人は犬を食べない。この誤解も正さなければならないだろう」と述べている。

レンジャーズサポーターとしては、宿敵の戦力をアップさせた中村選手に対して文句の1つでも言いたいのだろう。しかし、人種差別的発言なうえに誤解を招く内容は、日本人全体にとっても迷惑なことではないだろうか。優勝に伴い来季もセルティックに所属する意向であることを明らかにした中村選手だが、高いパフォーマンスを発揮するほどレンジャーズサポーターの中傷は強くなりそうだ。

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