昨年9月に公開された、約10年ぶりの映画版新作「ヱヴァンゲリヲン新劇場版：序」。上映館は小規模にとどまったものの、興行収入は20億円を超えるヒットを記録するなど、改めて「エヴァ人気」を強く印象づけた作品だ。「新劇場版」は1995年から放送されたテレビシリーズをベースにしながら、絵をすべて描き直し、CGによる演出を加えた映像とストーリーが特徴。旧来のファンはもちろん、テレビの本放送時を知らない若い世代も、「新劇場版」に魅了された人は多い。

そんな「ヱヴァンゲリヲン新劇場版：序」のDVD「特装版」（5,985円）が4月25日に発売され、初週21.9万枚を売り上げる大ヒット（初動売上枚数としては今年最高）を記録しているのだが、この「特装版」の特典として同梱されている「劇場版の生フィルムのコマ」がヤフーオークションで高値で売買されており、大きな話題を呼んでいる。フィルムはランダムで封入されているため、綾波レイやエヴァが大きく描かれているフィルムなどがプレミア化。取引金額がグングン上がっているというわけだ。

試しにヤフーオークションで「ヱヴァンゲリヲン フィルム」などのワードで検索してみると、5月1日14時半時点で最も高いのは「ヱヴァンゲリヲン新劇場版：序 特装版 特典フィルム 綾波レイ」（綾波レイが1人で描かれているフィルム）で、現在価格は151,000円。入札件数は55件で、まだ締めきりまで5日残していることから、さらに価格が上昇する可能性は高そうだ。また、次点の「ヱヴァンゲリヲン；序　特装版（フィルム 綾波レイ）」（前出フィルムと同様の絵柄）も5月1日14時半時点で111,000円（入札件数65件）と激しい入札合戦が繰り広げられており、こちらも価格の行く末が注目される。

ちなみに、登場キャラクターの中では綾波レイや名シーンのフィルムが高値になる傾向があるようだが、ほかのフィルムは1万円前後で推移するものが多い。

すでに「特装版」の初回出荷分（30万枚）は完売しているとの情報もあり、Amazon.co.jpの次回出荷予定も「5月22日」と、出遅れてしまったファンが「特装版」を入手するには少し時間がかかる模様だ。なお、本編ディスクのみの「通常版」は5月21日に発売となる。