史上初の全勝シーズンを逃したチーム、それでも再挑戦への心意気。

2008/04/23 12:37 Written by Maki K Wall@駐米特派員

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NFL(National Football League−アメリカンフットボール協会)の決勝戦といえば「スーパーボウル」。毎年2月の第1日曜日に行われ、米国ではすでに「伝統的行事」として扱われているほどの大切なイベントです、これをTV観戦しながら親しい友人らとホーム・パーティーをする……といった楽しみ方が一般的でしょうか。

いうまでもなく「スーパーボウル」の放映時間は、米TV界で必ず高視聴率を記録します。なのでこのゲームの合間のコマーシャル枠の契約を交わしたスポンサー企業は、その放映権利に支払う金額よりも(たった30秒に数億円だとか)、さらにスゴイ製作費用をつぎ込んで豪華、またはアイデアあふれる企業広告を制作するとか。しかも通常、特別1回だけの放映。話題作りが大切なんでしょうけど、なんともはや……(汗)。

まあ、そんなこんなで試合自体よりも、コマーシャルの方が何かと話題をさらってしまう「スーパーボウル」。それでも今年は久々にゲームに熱中できるものでした。なぜなら「ニューイングランド・ペイトリオッツ」というチームが、シーズンの初めから無敗で決勝戦に望み、NFLの歴史上、前人未到の「19勝0敗」を達成する可能性があったからなのです。この瞬間を観ようと、全米で9750万人が試合を観戦し、それは視聴率にして43.3%にも達したとか。

ところが残念ながら、その瞬間は対戦相手の「ニューヨーク・ジャイアンツ」が勝ったことで結局訪れずじまい。アメリカンドリームならず。……ううう、残念(涙)。ペイトリオッツのファンのみならず、ガックリきた人は多いはずです。しかもチームでは、勝利を想定して「19−0」と「19-0 The Perfect Season」という、全勝を意味する商標の申請までして、その瞬間にそなえていたのに……(涙)。

しかしこのロゴを使うことが出来なかったペイトリオッツ、実は登録申請をまだ取り下げていないとのこと。先日この登録用の書類に記載漏れが見付かり、それを裁判所から指摘された時点で、申請をキャンセルすることも出来たんだそうですが、あえてそれをしないで、再度弁護士を通して新しい書類を提出したとか。

あきらめないでもう1度、大きな目標に向かってチャンレンジする心意気ってところでしょうか。いつかその商標を本当に掲げることが出来る日を祈っております。

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