4月も後半に差し掛かり、続々と各局の連続ドラマがスタートしているなりが、22日からは蒼井優主演の「おせん」（日本テレビ系）が始まるなり。ここのところ映画の世界での活躍が目立った蒼井優にとっては、2006年の「Dr.コトー診療所2006」以来となる久々の連続ドラマ出演。そして、初の「連続ドラマ主演作」ということでも話題を呼んでいるなりよね。でも、日本テレビ系火曜22時枠のドラマが「おせん」に決まるまでには、ちょっとした顛末があったなりよ。

実はこの枠のドラマ、年明け早々には別の企画が進行していると、ネットで噂が飛び交っていたなり。その作品は水木しげる原作の「悪魔くん」。詳細は不明ながら、大泉洋が主演、蒼井優がヒロインというタッグで制作されると、まことしやかに囁かれていたなりね。

実際、Googleなどで「悪魔くん ドラマ化」といったワードで検索すると、いくつかのブログや2ちゃんねるのスレッド内、mixiのコミュニティなどでドラマ化に言及されていたことが分かるなり。「アニメ『墓場鬼太郎』のヒットを受けて、水木しげる作品に便乗するのではないか」「7月公開の実写映画「ゲゲゲの鬼太郎 千年呪い歌」と合わせた企画かも」（※）と、なぜ今、このタイミングで「悪魔くん」なのか、さまざまなの「考察」が行われていたなりよ。（※映画はフジテレビ製作、ドラマは日本テレビなので本当は関係なし）

こうした「次のクールに何のドラマが始まるのか」といった議論は定番トピックで、噂のまま立ち消えになったり、そもそもガセネタだったというオチのことも珍しくないため、「おせん」が正式発表され、「悪魔くん」の企画が消滅した時点でも、ネットの反応は「何だ、ウソだったのか」程度のものだったなりね。

でも、現在発売中の「週刊文春」によると、どうやら「悪魔くん」の企画は本当に進行していたそう。同誌の取材に対し、原作側の水木プロダクション、大泉洋の所属事務所、蒼井優の所属事務所のいずれも「悪魔くん」の企画が存在していたことを認めているなりよ。企画が流れた事情については明快な回答は得られていないものの、日本テレビ関係者の話をもとに、「悪魔くん」と「おせん」のオファーを見比べた蒼井優が「おせん」を要望。結果、「悪魔くん」の企画は消滅したと、顛末をまとめているなりね。

幻の企画となってしまった大泉洋主演の「悪魔くん」。どんな作品になるのか、見てみたかった気もするなり。