世界各地には、日本の常識では考えられないような建築物がいくつも存在しているなり。近年注目されているのは、オイルマネーを使って大型のリゾート施設や高層ビルの建設が続いているドバイの建築物たち。120キロを超える海岸線の入り江に人工島をいくつも浮かべ、全体を俯瞰で見るとヤシの木をイメージしたデザインになる「ザ・パーム」や、300の人工島を世界地図のように配置し、俯瞰して見ると縮尺された地球がそこに広がっているように見える「ザ・ワールド」、世界で最も高いビル「バージュ・ドバイ」、世界初の水中ホテル「ハイドロポリス」などなど、見る者すべての目を奪う、驚嘆の光景がそこには広がっているなりよ。

そうしたドバイの奇抜な建築物に勝るとも劣らない、強烈なインパクトを放つホテルが、中国・上海に建設されようとしているなり。デザイン系ソーシャルニュースサイト「iNDEZA.jp」に投稿された海外のfreshome.comの情報によると、このホテルは上海の近郊に建設予定の5つ星リゾートホテル。まだ建設が始まっているわけではないなりが、デザインの国際コンペが行われ、勝ち上がったデザイン案のイメージ画がネットで公開されているなりね。

このホテルの何がスゴイのかというと、深さ100メートルもある天然の崖をそのまま利用し、周囲の滝や湖をうまく融合させたデザインに仕上がっていること。まるで崖の中にホテルが「埋まっている」ようにも見える、不思議な建築物なりよ。非現実的な、ファンタジーの世界に登場する建築物のようにも見えるなりが、freshome.comでは自然をうまく活用することでホテルのエネルギー消費を抑えられると、その設計のメリットを説明しているなりね。確かに、それだけの深さと水辺に建つことを考えれば、一年を通してかなり涼しそうではあるなり。

予定では2009年5月までの完成が予定されているというこのホテル。もうそんなに時間がないので本当にスケジュール通りに行くのかどうかは分からないなりが、またひとつ、世界に驚きの建築物が誕生することになりそうなり。