米メディアがダルビッシュ有投手に熱視線、早期渡米に期待。

2008/04/11 23:22 Written by コジマ

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昨季15勝5敗、防御率1.82、210奪三振の素晴らしい成績を残し、沢村賞をはじめパ・リーグMVP、最多奪三振など数々の賞に輝いた日本ハムのダルビッシュ有投手。女優のサエコ夫人との間に長男が誕生した今季も、完封勝利で飾った開幕戦を含めて4試合に登板し3勝0敗、防御率0.53、奪三振率8.47と上々のスタートを切っている。北京五輪での活躍も期待され、日本のエースと言っても過言ではない存在に成長したのだ。

ここで気になるのが、米大リーグへの挑戦。これまで話題を向けられるたびにメジャーに対して「興味がない」と答えてきたダルビッシュ投手だけど、昨年8月にはスポーツ報知が父・ファルサさんの話として東北高時代に日本か大リーグかで迷ったこと、すでに複数の米球団が興味を示し今オフにも移籍する可能性があることなどを報じていた。さらに今年1月には、ヤンキースが獲得に動いていることを日刊スポーツが伝えている。ただ、2月に入ってファルサさんは「本人にそういうつもりはない。まだそういう話は全然していない」(日刊スポーツより)としていたのだ。

しかし、ダルビッシュ投手の高い能力は米メディアからもだんだんと注目されており、3月24日には米Yahoo!スポーツが長文の特集記事を掲載。そこではダルビッシュ投手の経歴を、雑誌でセミヌードを披露したことから喫煙スキャンダルに至るまで詳細に伝え、ロッテのボビー・バレンタイン監督による「現時点で、ダルビッシュの能力は松坂大輔よりも上だろう」、日本ハムのターメル・スレッジ外野手による「これまでに見た投手の中で5本の指に入る」、小島武士・日本ハムオーナー代行の「プロ野球史上最高の投手かもしれない」という評価を載せつつ、メジャー移籍の可能性を探っているのだ。

さらに、4月11日には米通信社のAPが特集記事を世界に配信した。こちらでもダルビッシュ投手の経歴とともに「将来、大リーグに輸出される逸材」と紹介。オリックスのグレッグ・ラロッカ内野手による「これまでに対戦した最高の投手の1人。彼は間違いなく日本のトップ投手で、メジャーでも衝撃を与えるだろう」というコメントや、トレイ・ヒルマン前日本ハム監督(現カンザスシティ・ロイヤルズ監督)の「世界最高の投手になる可能性がある」、楽天球団アドバイザーであるマーティ・キーナート氏の「彼は特別な存在。多くの投手が1週間で打ち取る打者数を、彼は1試合で超えてしまう」との絶賛コメントを掲載している。

ダルビッシュ投手が試合中継を見ないほど大リーグに興味ないことなども伝えているのだけど、196センチの長身に容姿端麗であること、ダルビッシュ基金を設けて1勝ごとに1000ドル(約10万円)を寄付していること、父が米国に住んでいたことを紹介し、米国向きであることを示唆。早期渡米を期待している。また、「多くの日本人は、松坂投手がボストン・レッドソックスと契約した5110万ドルを凌ぐと予想している」とも紹介したのだ。

これまで何度もメジャー移籍の噂は出ているものの、本人は一貫して否定している。しかし、日本球界への注目度が高まっている現在、エース格であるダルビッシュ投手を無視できるわけがなく、米メディアのこうした特集は、今後さらに増えそうなのだ。

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