目的は「若者による犯罪の防止」、英国の新しい「遠足」が話題に。

2008/04/09 12:06 Written by Maki K Wall@駐米特派員

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アメリカでは小学校からすでに麻薬使用撲滅の教育が始まるそうで、その代表的なプログラムが「Drug Abuse Resistance Education」(D.A.R.E)と呼ばれるもの。特別にトレーニングを受けたポリスマンが学校にやってきて、子供たちに麻薬の恐ろしさのほか、タバコやアルコールの弊害を早いうちから教え、彼らの成長を安全なものにしようという目的があるそうです。

そういえば、ウォール真木の長女もある日学校から「D.A.R.E」のステッカーをもらって帰ってきたことがあります。まだ10歳にもなってないのにねぇ〜。

しかしこういう教育が盛んなのは、裏を返せば少年犯罪が大きな社会問題になっている証拠。詳しい統計はわかりませんが、やっぱり欧米は日本に比べると犯罪率が高いようですし、その防止にはそれこそ相当の努力が必要なんじゃないかと。

その少年犯罪の発生を防ぐ目的で、今英国でとある「社会見学」プログラムが実施されることになったんだそうです。ランカシャー県のプレストンという地区では、今月から地元警察と学校が協力し、なんと本物の刑務所に入るという子供向けの「遠足」を実施するのだとか。犯罪を起こすリスクの高い子供とその親が刑務所に出向き、中の様子を見学、本物の受刑者から話を聞き、さらに「堀の中」の生活を24時間というリミットながらキッチリ経験するというのです。

たとえ粋がっているとはいえ、子供心に本物の犯罪者と肩を並べて生活するってのはちょっと怖い。この恐怖心がショック療法となって、悪いことをしないように促すってのは、ある意味効果てきめんかもしれませんねぇ。

いっそのこと、英国だけじゃなく米国や日本でも試してみればいいのに、とか思うのはワタクシだけでしょうか?

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