山手線のホームに可動式の「柵」設置へ、JR東日本の在来線では初。

2008/04/02 20:56 Written by コ○助

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かつては新幹線のホームくらいでしか見かけなかった転落防止のホームドアも、近年は導入を進める路線が増え、珍しい光景ではなくなってきたなり。東京では地下鉄丸の内線や南北線、東急目黒線、首都圏新都市鉄道つくばエクスプレス線など、関西でも地下鉄東西線や地下鉄今里筋線などで見られるなりよ。いずれも「ホームが狭くなる」「混雑時にスムーズな乗車・降車がしにくい」という不満の声も聞こえてはくるなりが、線路転落の危険性を減らすのに一役買っているのは間違いないなりね。

そうした安全面への配慮の流れの中、これまで在来線にホームドアを導入していなかったJR東日本が動くようなり。朝日新聞の報道によると、2017年度までに山手線の全29駅にホームドアを設置する方針を固め、今後数年間で2〜3駅にホームドアを設置。その影響や効果を見極めていくそう。

山手線は、JR東日本の中でも随一の混雑率と乗降客数を誇る路線。昨年12月に国土交通省が発表した首都圏の鉄道混雑率では、12社42路線の中で山手線の上野−御徒町(外回り)が断トツの混雑率(216%)になるなど、朝夕のラッシュ時には恐ろしいほどの人、人、人……となるなりよね。車内が混雑するということは、当然、ホームもそれだけ人が多いということ。特に複数の路線が乗り入れるターミナル駅ではホームから溢れそうなほどの人で埋め尽くされ、危ないと思いながらもホームの端を歩かざるを得ない……なんてことは珍しくないなりよ。

もちろんそれだけ人がいれば事故も起きやすく、実際に事故も多発してしまっているのが現状。東京以外の地域に比べると、東京はあまりに鉄道の人身事故が多いため、地方から上京してきた人の中には「毎日のように鉄道で人が亡くなったり、けがをしたりしている」事実に衝撃を受ける……という話もよく耳にするなりよ。鉄道各社も、もっと本腰を入れて事故対策に乗り出す必要があるのは確かなりね。

山手線へのホームドア設置がスムーズにいけば、当然、ほかの中央線や総武線、京浜東北線、埼京線などの混雑路線にも導入が進んでいくはず。人の命に関わる問題だからこそ、早急な対応が求められるなり。

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