ピンチにキス、センバツ智弁和歌山バッテリーの「おまじない」が話題に。

2008/03/31 23:19 Written by コジマ

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連日熱戦が続く第80回記念選抜高等学校野球大会。昨年の国体覇者である今治西(愛媛)、1981、82年のPL学園(大阪)以来となる史上3校目の春連覇を目指していた常葉菊川(静岡)など優勝候補が次々と姿を消し、X JAPANのYOSHIKIとTOSHIの母校である21世紀枠で出場の安房(千葉)も2回戦で敗退してしまった。また、3回戦の平安(京都)−鹿児島工(鹿児島)は延長15回引き分けとなる(再試合で平安が勝利)など、激しい戦いが繰り広げられているのだ。

3月31日にはその平安のほか、聖望学園(埼玉)、千葉経大付(千葉)、長野日大(長野)、東洋大姫路(兵庫)、智弁和歌山(和歌山)、天理(奈良)、沖縄尚学(沖縄)とベスト8が出そろった。近畿勢が半数を占めているのだけど、その中で宇治山田商(三重)との延長十一回の接戦を制して準々決勝に進出した智弁和歌山(和歌山)バッテリーの「おまじない」が、ネットなどで話題を呼んでいる。

春夏通じて3度の優勝を誇る強豪・智弁和歌山は、甲子園に出場した昨夏(1回戦で仙台育英に敗退)の主力がそのまま残り、昨年の秋季近畿大会ではベスト4を記録。今大会でも初戦(2回戦)は丸子修学館(長野)に対して12-4の大差で勝利したのだけど、安房と破った宇治山田商との3回戦は大接戦となった。

四回に1点を先制された智弁和歌山は、八回に主将・勝谷直紀内野手の適時打で同点に追いついた。しかしその裏、六回途中から救援登板した林孝至投手は2死三塁の大ピンチを迎える。この緊迫の場面で、森本祥太捕手がマウンドへと駆け寄り、林投手の左頬に唇をあてたのだ。

林投手は緊張しやすい性格だそうで、このキスはリラックスさせるための「おまじない」なのだとか。実際、天理(奈良)と対戦した昨年の秋季近畿大会の準々決勝でもこの「おまじない」が功を奏し、2-5を6-5に引っくり返す逆転勝利につなげている。

森本捕手にキスをされた林投手は頬をぬぐって苦笑いしていたのだけど、今回も効果てき面。林投手がこの大ピンチを三振で切り抜けただけでなく、延長十回に宇治山田商の木田恵太捕手が放った決定的な飛球を田甫淳外野手がミラクルキャッチするなどの奇跡も呼び込み、同十一回の勝ち越しにつなげたのだ。

これに対して、ネットでは「気色悪い」「公然猥褻だろ!」「ホモ王子決定」「一生言われるんだろうなぁ〜」といった批判的な発言が相次ぐ一方で、「かわいい」「pureでステキ!」「甲子園の有名学校なのに…と思ったが、初々しさ見たらどうでもよくなった」「ほんわかするいいニュースじゃないか」などの声も。ただ、この映像を全国に流された林投手は、大会終了後もしばらくは学校で冷やかされそう。

いずれにせよ、大会最速の153キロを計測した平生拓也投手を破ってのベスト8進出は、智弁和歌山にとって大きな勝利。94年以来となるセンバツ優勝が見えてきたのだ。昨年の秋季近畿大会を制した東洋大姫路と対戦する準々決勝(4月2日)はさらなる接戦が予想されており、この試合でも「おまじない」が見られるかもしれない。

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