川崎FのFWフッキ選手が志願の電撃退団、移籍先などは未定。

2008/03/26 20:12 Written by コジマ

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第2節が終了し、ナビスコ杯も開幕した今季のJリーグ。突然の監督交代劇もいまだに白星をつかめない浦和にサポーターが猛抗議したことが話題になったけれど、今季大きな期待を受けて開幕に臨んだ川崎Fもリーグ戦、ナビスコ杯を通して4連敗中。サポーターからは落胆の声が漏れている。しかし、戦術を変更したことから長い目で見ているサポーターもいるようなのだ。

こうした中で、川崎F自慢の3トップの一角であるFWフッキ選手が、3月26日に退団したとクラブの公式サイトで発表された。

フッキ選手は、レンタル移籍を経て2006年にブラジル1部リーグのECヴィトーリアから川崎Fへ完全移籍。その上で札幌や東京Vへレンタル移籍し、昨季はJ2だった東京Vで得点王を獲得してクラブのJ1昇格に貢献したのだ。こうした実績を引っさげて今季川崎Fに復帰し、昨季J1得点王のFWジュニーニョ選手、北朝鮮代表の鄭大世選手とともに川崎Fの強力な攻撃陣として活躍が期待されていた。

そんな矢先、川崎F復帰後わずか4戦で電撃退団となったのは、本人の強い意志によるものだったもよう。クラブ公式サイトによると、リーグ戦第2節神戸戦翌日の3月17日にフッキ選手からクラブへ退団したいという申し入れがあり、何度も話し合って引き止めを試みたもののフッキ選手の翻意が望めなかったことから、移籍という形で退団を了承したのだとか。

川崎Fの武田信平社長は「フッキ選手は素晴らしい能力を持った選手であることは事実です。しかし『チームあっての個』、またチーム一丸となって戦うというフロンターレの方針に合わない選手であるという結論に達しました」というコメントを発表し、3月27日からチームへ合流しないこと、移籍先などフッキ選手の今後については未定であることを伝えている。

FW我那覇和樹選手が全治3週間のケガを負った直後の退団とあって、ネットでは川崎Fサポーターの怒りが爆発しているのだけど、その一方で、東京Vや浦和などのサポーターからは歓喜の声が上がっているのだ。

武田社長も認めるように素晴らしい攻撃力を持ったフッキ選手なだけに、移籍先によっては今後のリーグ戦やナビスコ杯の行方に影響が出てきそう。また、中東へ移籍する可能性も指摘されているけれど、日本国籍取得の噂もあったフッキ選手の国外移籍は、少々寂しい気持ちになってしまうかも。

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