「24−TWENTY FOUR−」や「プリズンブレイク」など日本では米ドラマが人気となっているけれど、米国でも「料理の鉄人」（フジテレビ系）や「風雲！たけし城」（TBS系）など日本の番組の人気は高い。こうした中で、さらに米国を席巻している日本の番組が登場しているという。それは、TBS系で不定期に放送されているスポーツバラエティ番組「SASUKE」。2006年から米国のケーブルテレビ局「G4」で放送されるや否や人気となり、昨年3月からはレギュラー番組に昇格するほどの高視聴率を獲得しているのだとか。

1997年にTBS系「筋肉番付」のスペシャル番組として登場した「SASUKE」は、難易度の高い障害を乗り越えていく内容が人気となり、02年から独立。3月26日には第20回大会が放送される。また、女性版の「KUNOICHI」など派生番組も登場しているのだ。

米国で「SASUKE」を放送している「G4」はゲームやサブカルチャーなどを扱った番組を手がけており、内容がネット関係者やサブカルチャー好きに受けて急成長しているケーブルテレビ局。東京・秋葉原への取材を行うなど日本文化を多く取り上げている番組もあり、日本語も頻繁に飛び交っているのだそう。

同局は「SASUKE」を「Ninja Warrior」というタイトルで放送開始したところ、深夜枠にもかかわらず大きな反響を呼んでレギュラー番組に昇格。日本では昨年9月に放送された第19回大会の開催前には米国内予選として「American Ninja Challenge」を実施し、2人が大会に参加した。バラエティ・ジャパンによると、第19回大会は日本の2カ月後ながらプライムタイムに4時間スペシャルとして放送されたというから、その人気の高さがうかがえるのだ。今回も第2回予選（「American Ninja Challenge 2」）を開催し、その模様が公式サイトで視聴できるようになっている。

さらに米誌GQの特集でも、「私達が未だにテレビを好きな10の理由」の1つとして取り上げられ、大きな称賛を得ているのだとか。

全米でも高い人気を獲得した「SASUKE」。米国の大学生の間で司会の福井謙二アナウンサーに関する飲み会ゲーム「Fukui-san Game」を流行させ、米国版も製作された「料理の鉄人」同様、今後も大きな人気を獲得していきそうなのだ。今度は、参加者の中で絶大な人気を誇る山田勝己さんの「Yamada-san Game」が流行したりして。