英国の裁判所で陪審員が即日解任、その理由はトイレでの出来事。

2008/03/24 09:51 Written by Maki K Wall@駐米特派員

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日本でも2009年から開始されるという裁判員(陪審員)制度。「くじ」で選ばれた国民(有権者)が裁判で事件を審理する……、という欧米ではもう一般的に行われている制度が基本となっています。しかし日本には独特な文化的考え方、そして今まで歩んできた歴史の違いなどがありますから、この導入にはいろいろな意見があると思います。きっと導入後も賛否両論になるんじゃないでしょうかねぇ。

ところで欧米でのケースでいうなら、この陪審員に選ばれた人物は、基本的には判決を出すまで裁判に参加しなければなりません。ところが場合によっては、途中で裁判官(陪審員制度では判決を下す立場というよりは、裁判が公平に行われるかどうかを見極める役割)から解任されてしまうこともあるのです。例えば、被告人や弁護人などと、公判中に個人的なコンタクトを取ることや、他の陪審員に対して脅迫的な態度を取る……という行為は絶対にご法度。なので、これをしでかした人物は厳しく処分されるんですね。

先日、英国で行われたとある裁判でも、1人の陪審員が裁判の途中でありながら法廷からキックアウトを喰らってしまいました。これだけならもちろん大きなニュースにはなりませんが、今回はその解任の理由がアレだったのです。

なんとこの陪審員、こともあろうか司法の聖地である裁判所内で、マリファナを吸っていたところを発見されてしまったのだとか(汗)。

英国北西部のチェシャー州にあるクルーという町で、地方裁判所に陪審員として出向いていたこの人物は、こともあろうか休憩時間にトイレで「一服」していたところを目撃されたとか。同裁判所の広報担当者によると、即日解任されたそうです。……当たり前だ。

さらに警察にも通報されて、今現在取調べの最中だとか。……だから当たり前だっつの(汗)。

しかし裁判所でねぇ(汗)。ある意味、警察署の前で違法駐車するぐらいの度胸がありますな。とりあえず一言ツッコミをいわせてもらえるとしたら、

「なに考えてやがる?」

ですかね(笑)。

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