YOSHIKIのセンバツ母校観戦に高野連が「待った」、ヘリ用意も断念。

2008/03/22 18:14 Written by コジマ

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3月22日に始まった第80回選抜高校野球大会。出場校は新人戦である前年秋季大会の成績に地域性を加味して選出され、特別枠が設置されるなど、過酷な地区大会を勝ち抜かなければならない夏の甲子園とは違った魅力があるのだ。

今年は80回目の記念大会であると同時に第1期改修工事を終えた甲子園でプロより先に行われる初の公式戦となっていて、史上3校目となる連覇を目指す常葉菊川高校(静岡)をはじめ36校が出場し、紫紺の優勝旗を目指している。

その中で、特別枠の1つである21世紀枠(さまざまな困難を克服して健闘しながらも出場に恵まれず、プレー態度が他校の模範となる学校)で出場しているのが、千葉県から同枠初選出の安房高校。昨秋の千葉大会では千葉経大付属高校に敗れて準優勝に終わったものの、全力プレーなどが評価されて選出された。創部108年目にして春・夏通じて甲子園初出場の快挙に地元は大いに沸き、22日の開会式では大きな掛け声と拳を高く突き上げる独特の行進で注目を浴びたのだ。

同校の卒業生には小説家の中沢けいや、ドラマ化された「ブスの瞳に恋してる」で有名な鈴木おさむ(森三中・大島美幸の夫)らのほか、昨年再結成したX JAPANのメンバーであるYOSHIKIとTOSHIがいる。TOSHIはこの学校でバレーボール部に入部しており、坊主頭でコンテストに出場していたのは有名なエピソードなのだ。

こうした卒業生たちの中でも野球フリークとして知られるYOSHIKIは今回の母校出場を大いに喜び、全校生徒約834人をアルプス席に招待するためにバスのチャーター代など総額約1000万円を寄付したといわれている。米ロサンゼルス在住のYOSHIKIだけど、3月28〜30日に東京ドームで行われる復活ライブのリハーサルのため21日に帰国。このタイミングで母校がセンバツに出場することに感激し、「思ったよりもリハーサルの準備が大変になってきていて。すごく難しいかもしれませんが、強引にでも応援に行きたいと思ってます」(日刊スポーツより)と22日の城北(熊本)戦の観戦を希望し、ヘリコプターまでチャーターしていた。

ところが直前になって日本高等学校野球連盟から「現警備体制では対応しきれないと判断したため、来場を控えて欲しい」(スポーツ報知より)との申し出があり、混乱を避けるためにYOSHIKIは断腸の思いで観戦を断念したのだとか。

本人は来られなかったけれど、アルプススタンドはYOSHIKIに招待された生徒や地元の応援団がスクールカラーの紫で埋め尽くした。その声援を受け、安房高校は九州屈指の好投手、村方友哉投手を擁する城北高校相手に2-0で勝利したのだ。高野連は「現警備体制では」としているので、体制を整備すれば2回戦以降はYOSHIKIの観戦が可能になるかもしれない。

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