1月から始まった「冬ドラマ」も、来週月曜日に放送される「薔薇のない花屋」（フジテレビ系）で終了。全体的に低空飛行だった今クールにあって、「薔薇のない花屋」は初回22.4％を筆頭に安定した視聴率を獲得、現在に至るまでトップをひた走ってきたなりよ。その結果、今週放送の第10話までの平均は18.2％と、上々の結果を残しているなりね。

この「薔薇のない花屋」には平均視聴率では及ばないものの、視聴率争いの2位にピタッと付けていたのが、観月ありさ主演の「斉藤さん」。「冬ドラマ」スタート前の下馬評は決して高くはなかった「斉藤さん」なりが、「良いモノは良い」「悪いモノは悪い」とハッキリとした性格の主人公・斉藤全子（観月ありさ）のテンポが心地よく、ジワジワと評価を上げていったなりよ。

視聴率は上がったり下がったりの凸凹が続き、一時は12.5％まで落ち込んだこともあったなりが、終盤に向かうに従って再び上向き始め、ついには今週放送の最終回（第11話）で19.6％を記録するほどに。この数字は、同じく今週放送の「薔薇のない花屋」第10話の19.4％を抜き、初めて「冬ドラマ」全体の1位を獲得したなりね。

初回から最終回までの平均視聴率では、「斉藤さん」が15.5％、「薔薇のない花屋」が18.2％（10話まで）と、「薔薇のない花屋」の圧勝だったなりが、最後の最後で一矢を報いたという感じなりか。「14才の母」や「ハケンの品格」「ホタルノヒカリ」「働きマン」と、女性を意識したドラマ作りをしてきた日本テレビ系水曜22時枠が、徐々に「月9」に対抗しうるだけの枠に成長してきた……とは少し言い過ぎかもしれないなりが、良作を生み続ける枠になってきたことは間違いないようなり。

◎「斉藤さん」の視聴率の推移
1月09日 第1回 15.3％
1月16日 第2回 17.4％
1月23日 第3回 15.5％
1月30日 第4回 15.4％
2月06日 第5回 15.8％
2月13日 第6回 13.0％
2月20日 第7回 14.0％
2月27日 第8回 12.5％
3月05日 第9回 17.2％
3月12日 第10回 15.0％
3月19日 第11回 19.6％

◎「薔薇のない花屋」の視聴率の推移
1月14日 第1回 22.4％
1月21日 第2回 19.0％
1月28日 第3回 18.4％
2月04日 第4回 17.2％
2月11日 第5回 17.7％
2月18日 第6回 16.2％
2月25日 第7回 16.5％
3月03日 第8回 17.8％
3月10日 第9回 17.7％
3月17日 第10回 19.4％
3月24日 第11回　？？？