1984年にイギリスで産声を上げた「きかんしゃトーマス」は、四半世紀近い歴史を持つ長寿の子供番組。日本でも1990年から「ポンキッキ」シリーズ（フジテレビ系）の枠で放送され、20年近く子供たちに愛されてきた。グッズ展開も盛んで、特に男の子にとってのマストアイテムとして定着、おもちゃや子供服を扱う店に行けば商品が並んでいるのはおなじみの光景だ。そんな「きかんしゃトーマス」の新シリーズが、4月2日から放送されることが決まった。テレビ局をテレビ東京に移し、毎週水曜日午前7時30分〜8時の「のりスタ1・2・3！」内で放送される（※系列6局ネットでの放送）。

「きかんしゃトーマス」は、昨年3月に「ポンキッキ」が打ち切られたのに伴い、フジテレビ系の地上波での放送を終了。BSフジで放送されていた「トーマスくらぶ」も9月28日で、CSフジテレビ721で放送されていた「チルドレンタイム with きかんしゃトーマス」も10月14日で終了し、テレビでは見ることができなくなっていた。

そのため、「ポンキッキ」公式ページには視聴者から「2歳の息子がトーマスをすごく楽しみにしていたのに」「（息子は）小さいながらに『トーマスまだかな？』と待ちわびている様子です」「トーマスだけでも見ることが出来るようになりませんか？」「子供が二週間に一度のトーマスをものすごく楽しみにしていたので今がっっかりしてます。どうかトーマスを見れる番組を作って下さい」と、終了を惜しむ声が続々。突然の打ち切りに、困惑する視聴者が多数いたことがうかがえる。

このままテレビで「きかんしゃトーマス」は見られなくなってしまうのか。ファンが悲しみに暮れる中で発表されたのがテレビ東京での放送開始のアナウンス。テレビ局を移籍して……という意外な展開で「復活」を果たすことが決まった。

テレビ東京で放送される「きかんしゃトーマス」は声優陣を刷新。ナレーションは森本レオからジョン・カビラに、トーマスは戸田恵子から比嘉久美子に変わるなど、これまでのイメージとはちょっと違うものになりそうだ。これまで「豪華な声優陣」と評されてきた面々が変わるのは残念ではあるが、新しい「きかんしゃトーマス」にも期待したい。