AKB48の「オタク商法」再び? 写真集特典の生写真は全848種類。

2008/03/20 23:12 Written by コジマ

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2月27日に発売されたニューシングル「桜の花びらたち2008」のキャンペーンが物議を醸したアイドルグループ、AKB48。このキャンペーンは、東京・秋葉原のドン・キホーテ秋葉原店内にある専用劇場「AKB劇場」でシングルを購入すると全44種類ある特典ポスターのうち1枚がランダムで付属し、すべてそろえるとリリース記念イベント「春の祭典」に招待されるというものだった。しかし、1枚1250円の同じCDを最低でも44枚(5万5000円)購入しなければならず、バラバラに購入した場合に44枚でそろえられる確率は「77京1468兆8909億1789万4000分の1」。実質的に最低193枚(24万1250円)の購入が必要とされていたのだ。

こうした露骨な「オタク商法」に対してファンなどから批判が殺到し、それに加えて独占禁止法に抵触する恐れがあったことから、レコード会社のデフスターレコーズはキャンペーンの撤回を決定。「春の祭典」も中止になった。また、ポスターをコンプリートするためにCDを購入した人に対して返品の受け付けも行っている。

この騒動でAKB48の「オタク商法」だけでなく「オリコンチャート操作」などの指摘も相次いだため、今後はこれまでの販売手法を自粛するかと思われていたのだけど、3月18日に発売された写真集「AKB48ヴィジュアルブック2008」(東京ニュース通信社)でまたもや「オタク商法」を思しきビジネスモデルを展開しているのだ。

写真集自体は「team A」「team K」「team B」「research student」の4種類(各2500円)なものの、特典として封入されている生写真がクセモノ。1冊ごとにランダムに5枚が付属するのだけど、全部で848種類もあるのだ。写真集1種類に対して212種類を用意していることから、コンプリートするには最低でも各43冊、計172冊が必要となり、価格にすると前出のポスターの最低コンプリート価格を大幅に上回る43万円にものぼる。もちろん、172冊でそろえられる確率もポスターのものを大幅に上回るのだ。

生写真をコンプリートした際の特典は用意されておらず、キャンペーンイベントの握手会も4冊セット(1万円)購入すればよいのだけど、用意されれば集めたくなってしまうのがファン心理。さらには、握手会に参加した人だけが2枚もらえる限定生写真(全24種類)もあるのだとか。

こうした動きにネットでは「全然こりてねーのな」「あんだけ言われて平気で次の出せるのも凄い」「もうさ、素直に1冊50万円にしなよ」など、批判というよりもあきれているコメントが散見される。ただ、AKB48の公式ブログによると3月20日販売分の4冊セット(150セット限定)は売り切れたそうで、多くのファンはこのキャンペーンを受け入れているかもしれない。

いずれにせよ、「AKB商法」と命名され始めているAKB48の「オタク商法」が続く限り、ファンであればあるほど大きな出費を強いられそうなのだ。

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