実写映画版「ストリートファイター」キャスト発表、M・C・ダンカンら出演。

2008/03/19 23:30 Written by コジマ

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1987年に1作目が登場し、2作目が格闘技ゲームのブームを巻き起こしたアーケードゲーム「ストリートファイター」シリーズ。米国でも人気が爆発し、94年には米国軍人のガイルを主人公とした実写映画版が製作された。この作品はジャン・クロード・バンダムやカイリー・ミノーグらが出演したもののファンの反応はいまひつで、米国での興行収入は製作費を下回る結果となってしまったのだ。

そんな同作とは別企画の実写映画版「ストリートファイター」の製作が発表されたのは、06年10月のこと。この時点では、カプコンと米映画配給会社のハイドパークが共同会社を設立して製作に当たること以外は何も発表されておらず、公開も08年を予定していたのだ。

昨年12月に米映画情報サイト「Comingsoon.net」によって、登場人物の紅一点である春麗(チュン・リー)を主人公とし、主演が中国系の母を持つ女優のクリスティン・クルック(テレビドラマ「ヤング・スーパーマン」など)、監督が「ロミオ・マスト・ダイ」や「DENGEKI 電撃」などを手がけたアンジェイ・バートコウィアクであることがすっぱ抜かれたのだけど、製作発表から約1年半を経て、ようやっとキャストなどが正式発表されたのだ。

主演の春麗役はクリスティン・クルックで変わらず、ボクサーのバイソン役に「グリーン・マイル」でアカデミー助演男優賞にノミネートされた巨漢俳優、マイケル・クラーク・ダンカンが決定。スペインの仮面闘士バルログには人気グループ、ブラック・アイド・ピーズのダンサーであるタブーが抜擢され、「ストリートファイターZERO」シリーズから登場しているナッシュ役はケイティ・ホームズの元婚約者であるクリス・クライン、ボスのベガ役は「マイノリティ・リポート」や「父親たちの星条旗」に出演したニール・マクドノーが務める。

日本では無名のクリスティン・クルックが主演すると報じられたときには落胆したファンも多かったようだけど、名優たちの抜擢によって注目度が一気に上がりそう。特にマイケル・クラーク・ダンカンとタブーの体型は、それぞれの役にぴったりなのだ。ちなみに、米国では肖像権などの問題からM・バイソンがバルログ、バルログがベガ、ベガがM・バイソンに変更されるというややこしい事態になっているのだけど、今回の発表では名前がそのままになっている。

公開は2009年に変更され、北米での配給は20世紀フォックスが担当。今週にクランクインしたとのことで、どんな作品に仕上がるか興味深い。カプコンではこの映画のほか、アーケードゲームの最新作「ストリートファイターIV」を今夏に投入するなど、発売20周年を迎えた「ストリートファイター」のさまざまな特別プロジェクトを計画しているとのこと。こちらにも期待なのだ。

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