岡本太郎の幻の壁画「明日の神話」、東京・渋谷に恒久設置が決定。

2008/03/18 23:08 Written by コ○助

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1960年代にメキシコで制作されたものの、長い間所在不明となっていたことから、「幻の壁画」と呼ばれてきた岡本太郎の壁画「明日の神話」。「原爆が炸裂した瞬間」という重いテーマと、縦5.5メートル、幅30メートルの大きさを持つ「明日の神話」は見る者すべてを圧倒するスケール感で、大阪万博のシンボルだった「太陽の塔」と並ぶ傑作と評する人も多いなりよね。

2003年にメキシコで発見された「明日の神話」は、その後2006年までの時間を修復に費やし、2006年7月〜8月の2か月間、日本テレビ本社のある東京・汐留で一般公開されたなり。夏休みのイベント、日本テレビの大プロモーションという好条件も手伝って、延べ200万人以上が「明日の神話」を観に汐留を訪れたなりね。そして、昨年4月からは東京都現代美術館で特別展示され、今年1月末までに約12万人が「明日の神話」を目に焼き付けているなりよ(公開は6月29日まで)。

でも、巨大な展示物ゆえ、汐留も東京都現代美術館も恒久的に展示できるというわけではないため、常設展示できるような場所を探し求めて公募がかけられたなりね。その結果、東京都渋谷区、大阪府吹田市、広島県広島市の3つの自治体が名乗りを上げ、誘致合戦が繰り広げられていたなりよ。

そして、現地視察やさまざまな審査の結果、3月18日に「明日の神話」の安住の地となる場所が「東京都渋谷区」と、正式に発表されたなり。具体的にはまず、渋谷駅の「渋谷マークシティ」内にあるJRと京王井の頭線の連絡通路部分に設置。将来的には、渋谷地区の再開発に伴って、近隣の岡本太郎記念館(東京都港区南青山6-1-19/最寄り駅は表参道)付近への移設も視野に入れているなりね。

「渋谷マークシティ」への設置は年内にも完了するように調整しているそうなので、来年以降、渋谷を訪れる機会があれば、「明日の神話」を観に足を運んでみてはいかがなりか?

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