浦和エンゲルス体制が本格スタート、対話重視の指導に選手は歓迎。

2008/03/17 22:33 Written by コジマ

このエントリーをはてなブックマークに追加


今季開幕から2連敗を喫し、ホルガー・オジェック監督を電撃解任した浦和。アジアチャンピオンズリーグ制覇に導きながらも、選手の起用法に対してファンからも疑問符が投げかけられていた同監督だけど、開幕2試合での解任は大きな驚きをもたらしたのだ。

そのオジェック監督の後を引き受けたのが、コーチのゲルト・エンゲルス氏。浦和ではギド・ブッフバルト元監督やオジェク前監督を立ててサポートに徹してきたのだけど、旧横浜フリューゲルスや旧ジェフユナイテッド市原、京都などの監督を歴任し天皇杯を2度制している優秀な指導者で、ブッフバルト元監督からオジェック前監督に交代する際も、フロントはエンゲルス監督も候補に挙がっていたのだとか。とはいえ、オジェック前監督の解任が電撃的ならエンゲルス監督への就任要請も電撃的だったようで、就任会見の際には急なオファーに驚いたと語っていたのだ。

そんなエンゲルス監督による浦和の新体制が、3月17日にスタートした。選手に追い出される形で解任されたオジェック前監督の後を引き継ぐとあって、まずは選手と監督の間にできた重苦しい雰囲気の改善が課題とされていた。エンゲルス監督も「基本的に僕は監督の立場としても楽しくサッカーしたいし、楽しいサッカーを見たい。選手にも楽しくサッカーをやってほしいし、サポーターにも見て楽しいサッカーを見せたいと思う。戦術以外のそういった楽しい雰囲気をまず木曜日までに作りたいです」(浦和公式サイトより)とコメントしていたのだ。

そこで、新体制スタートとなった練習では、高原直泰選手ら日本代表に選出された3人を欠いた状態ながら、オジェック前監督が行わなかったDFラインの戦術練習に着手。細かい指示を送るなど積極的に選手と関わったことから、選手たちからは歓迎する声が漏れている。余談だけど、キャプテンの山田暢久選手は自身の公式サイトで「山田選手はエンゲルスコーチと元鹿島のアルシンドの見た目の区別がつきますか??つくならキャプテンとして見極め方を教えてください。」というファンの質問に対し、「つきません。」と回答している。

その山田選手は、練習後の選手だけのミーティングで「(監督交代は)選手にも責任がある」(サンケイスポーツより)と語っていたそうで、主力を欠いた3月20日のナビスコ杯初戦は、エンゲルス監督だけでなく、選手にとっても真価が問われる試合となりそうなのだ。

TOPへ戻る
このエントリーをはてなブックマークに追加

Copyright © Narinari.com. All rights reserved.