テニスの入団試験に遅刻寸前、その父子が取った大胆な行動。

2008/03/05 13:33 Written by Maki K Wall@駐米特派員

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米国の家族というのは、子供の習い事に対してとても熱心。特にスポーツ系の習い事は、

「あわよくば、スポーツ奨学金で大学に……」

という期待があるためか、親も子供も必死です。ウォール家の次女(6歳)が、ここ数ヶ月学校のサッカー・チームに入っておりまして、毎週末に試合をやっていたのですが、ここに来る親たちがまたスゴイ(汗)。

たかがチビッコ達の、お遊びサッカーだというのに、それはそれは熱烈な声援を送るお父さん、お母さんがいました。アメリカ人、声デカイし賑やかです(笑)。でも、これはまだマシな方で、自分の子供が失敗すると試合中だろうがなんだろうが、かまわずフィールドにズカズカ入り込んで説教しだす人もいました……。お願い、やめてー(涙)。

とまあ、こんな風に親も熱くなってしまう子供のスポーツ。今回登場しますお父さんも、自分の息子のために人肌脱いだのですが、それがとんでもない騒動を巻き起こしてしまったのです。

シカゴ郊外にお住まいのロバート・カデラさん、ある日の午後14歳の息子さんが、パニック状態になってやって来ました。彼はとあるテニスのチームに入団するためのテストを受けに行く予定だったのですが、このままだと大遅刻。大切なイベントなのにどうしよう! と父親にSOSを出したのです。

車でなら45分はかかる場所での入団テストです。今から行っても終わってしまうことは目に見えています。そこでカデラさん、とある解決策を思い付きました。

自家用セスナだったら10分かそこらで到着する。

そう、本当に飛行機で行っちゃうことにしたのです。自家用セスナ持っているだけでも驚きですが、それを気軽に飛ばしちゃうカデラさんも凄すぎですね(笑)。

ところが、その会場近くまで飛んでいったのはいいけれど、着陸する場所がナイ(汗)。そりゃ、空港はそんなにあちこちにありませんわな。駐車場じゃあるまいし。しかし事態は急を要すします。そこでカデラさん、なんと近くのゴルフコースにランディングしちゃったのです。

この一部始終を見ていた人が、飛行機のエンジントラブルかなにかによる不時着かと心配し、警察に通報。しかし現場でカデラさん父子を見付け事情を聞いたポリスは、その内容に呆れてしまったそうです。

「まったく何考えてたんだっ!?」

……いいたくなりますよね、そうでしょうとも(汗)。

カデラさんは今後、この一件でゴルフ場の敷地内へ不法侵入した罪を問われ、起訴されるかもしれないそうです。愛する息子のために取った大胆な行動が引き金になったとはいえ……。

まあ、自業自得ですな(きっぱり)。

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