中村俊輔選手がトップ下で奮闘、欧州CLセルティック×バルセロナ。

2008/03/05 09:49 Written by コジマ

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欧州最強クラブを決定するチャンピオンズリーグ(CL)の決勝トーナメントにコマを進め、強豪バルセロナ(スペイン)と対戦している中村俊輔選手所属のセルティック(スコットランド)。2月20日の第1戦では一時スター軍団を追い詰めたものの、後半に逆転負け。ホームゲームでのCL不敗記録も7でストップしてしまった。セルティックが1回戦を突破するには、2点差以上が4ゴール以上の1点差での勝利という厳しい条件となったのだ。

この敗戦は相当ショックだったようで、主将のDFスティーブン・マクマナス選手が「(バルサは)自分たちとは違うレベルにいる」(サンケイスポーツより)と落胆し、ゴードン・ストラカン監督までも「大会を制するのはおそらく彼らだろう」(同)と語る始末。チームの士気低下が心配されていた。

しかし、スコットランド・プレミアリーグに戻ると連勝を9に延ばし、ストラカン監督は「バルサ戦での狙いは、先取点を取ることにある。それが序盤だろうが終盤だろうがね。そうなれば、エキサイティングな展開になるはずだ」(Goal.comより)と前向きにコメント。2月27日のインバネス戦で右足をケガした中村選手も「自分のプレーに切れが出てきたのがうれしい。この勢いでバルサ戦に向かいたい」(日刊スポーツより)と第2戦に向けて意気込んでいた。一方、バルセロナのフランク・ライカールト監督は第1戦での大勝におごることなくホームゲームも厳しい戦いになることを予想し、「セルティックのMF中村俊輔は特別な選手だ」と警戒していたのだ。

こうして迎えた第2戦、中村選手はトップ下で先発出場したのだけど、開始早々の前半3分にバルセロナのMFジャビ選手が先制ゴール。ストラカン監督が掲げていた先取点を取ることができなかった。余裕が出たバルセロナは追加点こそ奪えなかったものの、後半もボールを支配し続けて1-0で勝利。フル出場した中村選手の見せ場は、後半ロスタイムに放ったミドルシュートのみで、「カンプ・ノウの奇跡」は起こせなかったのだ。

試合前、ストラカン監督が「エベレスト」にたとえていたバルサに力の差をまざまざと見せつけられたセルティック。昨年と同じく1回戦で姿を消すことになってしまったけど、気持ちを切り替えて、現在2位のスコットランド・プレミアリーグで3連覇を成し遂げてもらいたいのだ。

同日に行われたこのほかの試合では、マンチェスター・ユナイテッド(イングランド)がリヨン(フランス)に1-0、アーセナル(イングランド)がミラン(イタリア)に2-0、フェネルバフチェ(トルコ)がセビージャ(スペイン)にPK戦3-2で勝利し、それぞれ1回戦を突破している。

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