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第80回アカデミー賞で「ノーカントリー」4冠、浅野忠信主演作は?
Web posted at: 2008/02/25 17:44
Written by コジマ

世界の映画業界関係者やファンが大注目する映画界最大の賞、米アカデミー賞も今年で80回目。ゴールデングローブ賞を中止に追い込んだ米脚本家組合のストライキによって開催が危ぶまれ、米芸能誌ヴァニティ・フェア主催の恒例パーティーが取りやめになるなど、各賞の予想よりも一連の騒動が取りざたされることが多かったのだ。
そんなハリウッドを混乱させたストも、組合側の「勝利宣言」をもって2月13日に解除。24日の授賞式には多くのスターが出席し、例年通り盛大に行われた。その中で最注目の作品賞は、多くのメディアが予想したとおり、ジョエル&イーサン・コーエン兄弟監督の「ノーカントリー」が獲得したのだ。
同作は作品賞のほかに監督、助演男優(ハビエル・バルデム)、脚色の各賞も受賞。4冠に輝き、今年のオスカー最多受賞作品となった。コーエン兄弟がオスカーを手にするのは1996年の「ファーゴ」(脚本賞)以来で、作品賞や監督賞の受賞は初のこと。作品賞のスピーチはプロデューサーのスコット・ルーディンに譲ったものの、監督賞受賞の際は兄のジョエルが「イーサンと私は子供のころから映画を作ってきた。イーサンが11、12歳のころ、空港に行ってシャトル外交の映画を撮ったときと、今の仕事は変わっていない。まだ、映画の中で遊んでいられる。皆さんに感謝したい。ありがとう」(バラエティ・ジャパンより)と語っていたのだ。
主演男優賞は下馬評どおり「ゼア・ウィル・ビー・ブラッド」のダニエル・デイ=ルイス、主演女優賞は前哨戦を総ナメにしてきた「アウェイ・フロム・ハー 君を想う」のジュリー・クリスティを抑え、「エディット・ピアフ〜愛の賛歌〜」のマリオン・コティヤールが受賞。最も混戦していた助演女優賞には、伏兵のティルダ・スウィントン(「フィクサー」)が選ばれた。
一方、日本の映画ファンからの期待を受けて授賞式に出席した浅野忠信主演の「モンゴル」は外国語映画賞を惜しくも逃し(「ヒトラーの贋札」が受賞)、「マッド・ファット・ワイフ」で師匠のリック・ベイカー氏とともにメークアップ賞にノミネートされていた辻一弘氏も、「エディット・ピアフ〜愛の賛歌〜」に譲ってしまった。「マッド・ファット・ワイフ」は、前日に発表されたゴールデンラズベリー賞で1人3役をこなしたエディ・マーフィが1人で3部門制覇するという不名誉な記録を打ち立てていたのだけど、その雪辱は果たせなかったのだ。ただ、浅野忠信は初の、辻一弘氏は2度目の授賞式を満喫できたみたい。
最多4部門受賞の「ノーカントリー」に続いて、3部門を受賞したのはマット・デイモン主演の「ボーン・アルティメイタム」(編集賞、録音賞、音響編集賞)。最大のライバルだった「ゼア・ウィル・ビー・ブラッド」は主演男優賞と撮影賞の2部門にとどまり、「エディット・ピアフ〜愛の讃歌〜」も上記の2部門、16歳で妊娠した少女を描いて話題となった「JUNO/ジュノ」は脚本賞、ジョニー・デップ主演の「スウィーニー・トッド フリート街の悪魔の理髪師」は美術賞、キーラ・ナイトレイ主演の「つぐない」は作曲賞をそれぞれ受賞した。このほかの有力候補だった「潜水服は蝶の夢を見る」や「アウェイ・フロム・ハー 君を想う」、「アメリカン・ギャングスター」などはいずれの賞も逃している。
アカデミー賞公式サイトでは、各賞受賞者のインタビューや、レッドカーペットを飾った出席者たちの華やかな衣装などの動画や写真を配信しているので、興味のある人はぜひチェックを。
◎第80回アカデミー賞 結果 作品賞 「ノーカントリー」 主演男優賞 ダニエル・デイ=ルイス(「ゼア・ウィル・ビー・ブラッド」) 主演女優賞 マリオン・コティヤール (「エディット・ピアフ〜愛の讃歌〜」) 助演男優賞 ハビエル・バルデム (「ノーカントリー」) 助演女優賞 ティルダ・スウィントン(「フィクサー」) 監督賞 ジョエル&イーサン・コーエン兄弟 (「ノーカントリー」) 外国語映画賞 「ヒトラーの贋札」(ドイツ=オーストリア) 長編アニメーション賞 「レミーのおいしいレストラン」 脚本賞 「JUNO/ジュノ」 脚色賞 「ノーカントリー」 撮影賞 「ゼア・ウィル・ビー・ブラッド」 編集賞 「ボーン・アルティメイタム」 音響編集賞 「ボーン・アルティメイタム」 作曲賞 「つぐない」 歌曲賞 「ONCE ダブリンの街角で」(Falling Slowly) 録音賞 「ボーン・アルティメイタム」 視覚効果賞 「ライラの冒険 黄金の羅針盤」 美術賞 「スウィーニー・トッド フリート街の悪魔の理髪師」 メークアップ賞 「エディット・ピアフ〜愛の讃歌〜」 衣装デザイン賞 「エリザベス:ゴールデン・エイジ」 長編ドキュメンタリー賞 「闇へ」 短編ドキュメンタリー賞 「FREEHELD」 短編アニメ賞 「PETER & THE WOLF」 短編映画賞 「LE MOZART DES PICKPOCKETS(THE MOZART OF PICKPOCKETS)」

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