「セ界最強」打者のウッズ、今年もソフトの代表エースに完敗。

2008/02/20 16:36 Written by コ○助

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下手投げから繰り出されるMAX119kmのストレートと強力なライズボールを武器に、世界の強打者たちを翻弄し続けるソフトボール日本代表のエース、上野由岐子投手。2004年のアテネ五輪では銅メダルに終わったものの、今年の北京五輪では日本を金メダルへと導くキーマンとなるなりよ。

上野投手の球速は平均110〜120km前後なりが、マウンドとホームの距離が異なる野球に置き換えて考えると体感速度は160km以上とも言われているため、たびたびテレビのバラエティ番組では「上野投手vs.プロ野球選手」といった対決企画が放送されるなりよね。ただ、結果はいつも上野投手が「完勝」。ソフトボールのルール(マウンドとホームの距離やボールなど)で対決が行われるなど、プロ野球選手側に不利な条件が多いとはいえ、改めてソフトボールの「凄み」を感じさせられるなりよ。

ちなみに、過去に上野投手に挑んだプロ野球選手(「元」も含む)には元阪神の4番打者にして「ミスタータイガース」の掛布雅之氏、元巨人の「くせ者」元木大介氏、同じく元巨人のウォーレン・クロマティ氏、デビルレイズに所属する現役メジャーリーガーの岩村明憲内野手、横浜ベイスターズの看板選手の一人である石井琢朗内野手、野球界のヒーローの血を受け継ぐ長嶋一茂氏などがいるなり。でも、いずれも上野投手の速球とライズボールについていけず、結果を残すことができなかったなりよ。せめて現役でメジャーリーガーにまでなった岩村選手にはガツンと行って欲しかったところなりが……。

さて、そんな上野投手は毎年この時期に、中日のタイロン・ウッズ内野手との「ガチンコ対決」を行っているなりよ。中日が春季キャンプを張っている沖縄県の北谷球場の横にソフトボール場があり、そこで上野投手が所属するルネサス高崎がキャンプをしている縁で実現している「対決」なりね。テレビの企画やイベントというわけではなく、純粋にアスリート同士が力試しをしているというのが面白いところなり。

ウッズ選手といえば、来日から5年間で205本塁打、539打点を叩きだしている「セ界最強」打者。野球ファンの誰もが認めるスラッガーなりよ。でも、上野投手は過去2年の対決では、ほかのプロ野球選手同様ノーヒットに抑え込まれており、今年こそ「初ヒットを」と心に誓いながらバッターボックスに臨んだなりね。

ところが、やはり上野投手の球にはさっぱりタイミングが合わず。20スイング中、フェアゾーンに飛んだのは3球だけで、ヒット性の当たりはおろか、フライを打ち上げることもできなかったなりよ。まさに「完敗」。この結果にウッズ選手は負けを認め、「見るだけだって難しいんだぜ。彼女は打てない。あの速球と比べたら、野球の方が遅いな」(中日スポーツより)と感想を漏らしているなり。

現役バリバリのプロ野球選手をもってしても全く手が出ない上野投手のピッチングではあるなりが、ルネサス高崎や日本代表の試合では上野投手が打ち込まれるシーンが見られることからも、ソフトボールがいかに凄いスポーツであるのかがうかがえるなりよね。けがをせずに順調にいけば北京五輪のマウンドに上野投手が立つことになるなりが、どうかその豪腕で金メダルを奪取できますように……。

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