ソフトバンクの謎の「超格安料金プラン」、ネットで物議醸す。

2008/02/15 21:32 Written by コ○助

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NTTドコモとauの契約者数にはまだ遠く及ばないものの、一時の不振を脱却し、ここのところ勢いを増しているソフトバンク。昨年5月から今年1月末まで9か月連続で純増数トップという、他2キャリアを遙かに凌ぐスピードで新しいユーザーを獲得しているなりよね。特に格安を謳う月額基本使用料980円の「ホワイトプラン」の申込件数が1,100万件を超えるなど、「料金」という分かりやすいサービスの部分で魅力を打ち立て、若いユーザーをうまく取り込んでいるなりよ。

でも、そうした好調が伝わる「表の顔」の影で、怪しげな料金体系を持つソフトバンクの特殊な料金プランがあると、ネットで話題を呼んでいるなりよ。ソフトバンクが在日韓国人だけを対象にした「超格安」プランを秘密裏に用意していると、一部から批判の声が上がったなりね。

事の発端は在日韓国人による組織「在日本大韓民国民団(民団)」の機関紙「民団新聞」(1月16日付け)に掲載された広告だったなり。

「団員対象 特別キャンペーン携帯電話」と銘打たれたこの広告には、ソフトバンクがカタログやホームページなどで公式にアナウンスしている料金プランにはない、特別な割引サービスがズラズラっと記載されていたなりよ。具体的に「団員対象 特別キャンペーン携帯電話」ではどのようなサービスを受けられるのか、簡単にまとめておくと。

・月額基本料は4,500円。
・ソフトバンク同士の通話は午前1時〜午後9時まで無料。
・午後9時〜午前1時までの通話も月200分まで無料。
・ソフトバンク以外への通話は26,250円分無料。
・メールやモバイルサイトの閲覧も使い放題。
・日本から韓国の固定電話にかける場合は1分5円。

「午後9時〜午前1時までの通話も月200分まで無料」などの条件から、公式にアナウンスされている料金プランに当てはめるとゴールドプランが近い料金設定なりが、上記の条件を前提にゴールドプランで使用した場合の料金を算出すると。

・月額基本料は9,600円。(+5,100円)
・ソフトバンク同士の通話は午前1時〜午後9時まで無料。(+0円)
・午後9時〜午前1時までの通話も月200分まで無料。(+0円)
・パケットし放題への加入(+4,410円)。
・ソフトバンク以外への通話は26,250円分(+26,250円)
・日本から韓国の固定電話にかける場合は1分130円。

と、通常は「団員対象 特別キャンペーン携帯電話」と同じような使い方をすると40,000円以上もコストがかかる計算になるなりよ。日本人は40,000円以上、在日韓国人は4,500円。かなりの料金差になるため、「なぜ?」と疑問に思う声が出るのは仕方のないことなのかもしれないなり。そして、それがネットに渦巻く「嫌韓」の動きと結びつき、「ソフトバンクは在日韓国人を優遇している」と批判が起きてしまったなりね。

この問題を取り上げた「週刊新潮」はソフトバンクに取材を敢行、広報から「代理店が民団と勝手に取りまとめたもので、弊社サービスではありません」との回答を引き出しているなりね。つまり、ソフトバンクが用意した「在日韓国人割引」のようなものは存在せず、キャリアとしてはノータッチだ、と。そして「民団には広告の中止と記事の訂正を求めました」(週刊新潮より)と、ソフトバンク側も問題があると認識しているようなりよ。

ネットの議論の中では、ソフトバンクと代理店が法人契約を結び、その代理店が回線を一般にレンタルしているスタイルとの指摘も出ているなり。ソフトバンクに限らず、携帯電話の各キャリアは大口契約を結んでくれる法人に対しては破格の割引サービスを用意しており、それと同じ条件で利用できる回線を一般の人に卸しているのが「団員対象 特別キャンペーン携帯電話」の正体との意見がもあるなりね。ただ、本当にそうならば、ソフトバンク自体も問題視するようなことではないとの反論もあり、真相はまだよく分からないというのが現状なり。

「週刊新潮」に記事が出たことで、一時は収まりかけていた騒動が再び盛り上がりを見せてきているのは気になるところ。ソフトバンクの勢いに冷や水をかけるような事態に発展しないと良いなりね。

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