サッカークラブ世界長者番付発表、昨季最ももうけたチームは?

2008/02/14 14:54 Written by コジマ

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欧州チャンピオンズリーグ決勝トーナメント開始まであと数日に迫った欧州サッカー。中村俊輔選手が所属するセルティック(スコットランド)はグループDを2位で通過したのだけど、2月20日の1回戦ではいきなり強豪のバルセロナ(スペイン)と対戦する。タレントぞろいのバルセロナに対して中村選手と新加入の水野晃樹選手がどんな活躍をするか、いまから楽しみなのだ。

ロナウジーニョ選手、サミュエル・エトー選手、リオネル・メッシ選手、ティエリ・アンリ選手といったスター選手がそろうバルセロナは、この4選手だけで年俸3000万ユーロ(約47億円)を超えるのだけど、その運営資金は10万人といわれる会員(ソシオ)の年会費によって支えられている。

一方で、ロナウジーニョ選手に1000万ユーロ(約16億円)を提示したとされるチェルシー(イングランド)は、世界長者番付11位のロシア人大富豪、ロマン・アブラモビッチ氏の資産によって運営。イングランドのプレミアリーグは、選手同様、オーナーも外国人化しているといわれているのだ。また、エトー選手の獲得に動いていたACミランは市民球団の体裁をとりながらも、会長のシルヴィオ・ベルルスコーニ元イタリア首相の後ろ盾があるのだという。いずれにせよ、欧州のビッグクラブの資金力はJリーグとは比べ物にならないほどなのだ。

こうした中で、世界4大監査法人の1つである「デロイト(デロイト トウシュ トーマツ)」が毎年行っているサッカークラブの長者番付「Deloitte Football Money League」が今年も発表された。例年通りトップ20は欧州のサッカークラブが占めているのだけど、2006-07シーズンの収益トップは、スペインのレアル・マドリード。今回で3年連続となり、その額は3億5180万ユーロ(約550億円)にものぼる。昨年と比べ約100億円の増収で、順調な経営がうかがえるのだ。

2位は、昨年4位から上昇したイングランドのマンチェスター・ユナイテッド(3億1540万ユーロ)。約110億円の増収となっている。このほか、チェルシーが6位から4位、アーセナルが9位から5位、リバプールが10位から9位になるなど、プレミアリーグの躍進が目立つのだ。昨年2位のバルセロナは増収したものの3位に下がり、イタリアのユベントスは3位から12位に転落している。

その他リーグのトップクラブは、イタリアがACミラン(6位)、ドイツがバイエルン・ミュンヘン(7位)、フランスがリヨン(13位)。また、昨年ベスト20位圏外だったセルティックも17位にランキングされた。今年は圏外になった同リーグのライバル、レンジャーズ(昨年18位)を上回ったのだ。


◎Deloitte Football Money League 2008

1. レアル・マドリード 3億5100万ユーロ (1)
2. マンチェスター・ユナイテッド 3億1520万ユーロ (4)
3. バルセロナ 2億9010万ユーロ (2)
4. チェルシー 2億8300万ユーロ (6)
5. アーセナル 2億6390万ユーロ (9)
6. ミラン 2億2720万ユーロ (5)
7. バイエルン 2億2330万ユーロ (8)
8. リバプール 1億9890万ユーロ (10)
9. インテル 1億9500万ユーロ (7)
10. ローマ 1億5760万ユーロ (12)
11. トッテナム 1億5310万ユーロ (15)
12. ユベントス 1億4520万ユーロ (3)
13. リヨン 1億4060万ユーロ (11)
14. ニューカッスル 1億2940万ユーロ (13)
15. ハンブルガーSV 1億2040万ユーロ (16)
16. シャルケ 1億1430万ユーロ (14)
17. セルティック 1億1180万ユーロ (−)
18. バレンシア 1億760万ユーロ (−)
19. マルセイユ 9900万ユーロ (−)
20. ブレーメン 9730万ユーロ (−)

※カッコ内は昨年の順位

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