史上初の黒人演歌歌手ジェロがデビュー、作詞・作曲は最強タッグ。

2008/02/01 18:34 Written by コ○助

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「日本の心」を唄う歌ながら、日本人の若者にはあまりウケの良くない演歌の世界。「歌手を目指す」という10代の若者は多いなりが、それが演歌歌手を指すケースはごくごく一部に限られるなりよね。23歳のときに演歌歌手デビューを果たし、「若手演歌歌手」と呼ばれて久しい氷川きよしも、気が付けばもう30歳。「演歌は年齢を重ねてこそ深みが出る」との根強い意見から、なかなか若手が芽を出しにくい土壌があるにせよ、演歌界は氷川きよしの「次」と呼べる有望な若手歌手の人材が育っていない印象なりよ。

でも、そんな演歌界に、ひょっとしたら革命を起こすかもしれない新人歌手が突然現れたなり。その歌手の名はジェロ。なんと史上初の「黒人演歌歌手」なりよ。演歌界は外国人に対して決して門を閉じていたわけではないなりが、「日本人の心」を理解し、唄い上げられる力量を持った外国人は皆無で、現在の演歌界は事実上の鎖国状態。そこにジェロという「黒船」がやってきたなりね。

ジェロは米国ピッツバーグ生まれの26歳。母方の祖母が、かつて横須賀の米軍基地そばに住んでいた日本人で、基地の米兵と結婚して産まれたのがジェロの母(ハーフ)、その母から産まれたのがジェロ(クオーター)と、もともと日本とは縁が深いなりよ。ジェロは祖母が大好きで、祖母と一緒に「紅白歌合戦」や「演歌の花道」のビデオを見て育ったそう。そして子どもの頃に祖母と交わした「将来は演歌歌手になる」という約束を守り、4年前に来日。コンピューターエンジニアの仕事で生計を立てる傍ら、NHKの「のど自慢」やカラオケ大会などに出演し、デビューの機会をうかがっていたなりね。

記念すべきデビュー曲は「海雪(うみゆき)」。作詞は秋元康、作曲は宇崎竜童と、最強のヒットメーカーが創り上げた、最強の演歌でデビューを果たすなりよ。宇崎竜童は、フジテレビ系の「スーパーニュース」のインタビューに対し、「(ジェロは)日本人以上に日本人らしい」「ゴスペルなどの黒人特有のこぶしがいきている」「一発屋ではないと感じた」と手放しで絶賛。また、秋元康も同インタビューで期待を口にしていたなり。

実際のどのような唄声なのかは気になるところなりが、現在、Yahoo!動画に「奇跡の演歌歌手『ジェロ』スペシャル」というページが立ち上がっており、実際に「海雪」のプロモーションビデオを視聴することができるなりよ。

その唄声はまさに圧巻。確かに宇崎竜童や秋元康が絶賛するように、目を閉じて聞けば誰もが日本人が唄う演歌に聞こえるほど、何の違和感もないなりね。でも、そこで唄っているのは紛れもなく黒人のジェロ。このギャップ、そしてヒップホップダンスシーンを織り交ぜた、演歌としては斬新な「海雪」のプロモーションビデオを評して、早くも「カオス」「衝撃的」との声が上がっているなりよ。

果たしてジェロは演歌界に旋風や革命を起こすことができるのか。若者でも楽しんで聞くことができそうなジェロの活躍に期待なり。

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