波乱続きのテニス全豪OP、王者フェデラーが準決勝でストレート負け。

2008/01/25 23:57 Written by コジマ

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日本時間1月15日に始まったテニス4大大会の1つである全豪オープン。真夏の南半球で開かれているこの大会は、さまざまな要因から番狂わせが多いことで知られている。昨年はノーシードからセリーナ・ウィリアムズ選手(米国)が優勝したけど、現在準決勝までが行われた今回もここまで波乱が続いているのだ。

まず女子では、昨季の全米オープンで準優勝し、世界ランキングが自身最高位となった第2シードのスベトラナ・クズネツォワ選手(ロシア)が第29シードのアニエスカ・ラドワンスカ選手(ベルギー)に、第6シードのアンナ・チャクベタゼ選手(ロシア)が第27シードのマリア・キリレンコ選手(同)に敗れ、それぞれ3回戦で姿を消した。

しかし、準々決勝に上がったのは第1シードのジュスティーヌ・エナン選手(ベルギー)、第3シードのエレナ・ヤンコビッチ選手(セルビア)、第4シードのアナ・イワノビッチ選手(同)、第5シードのマリア・シャラポワ選手(ロシア)、第7シードのセリーナ・ウィリアムズ選手、第8シードのビーナス・ウィリアムズ選手(米国)、第9シードのダニエラ・ハンチュコワ選手(スロバキア)と順当で、シャラポワ選手が32連勝中のエナン選手、ヤンコビッチ選手を下して2年連続で決勝に進出。初優勝をかけてイワノビッチ選手と戦うのだ。

一方、男子では、第2シードのラファエル・ナダル選手(スペイン)が全豪オープン初のベスト4入りを果たしたのだけど、準決勝でノーシード(世界ランキング38位)のジョーウェイフリード・ツォンガ選手(フランス)に敗れるという大波乱が起きた。全豪オープン男子でノーシードから優勝したのは1976年のマーク・エドモンソン選手(オーストラリア)の1度だけ。ツォンガ選手には32年ぶり2度目の伏兵優勝の期待がかかっている。しかし、絶対王者ロジャー・フェデラー選手(スイス)が決勝に上がってくることが予想され、ナダル選手はツォンガ選手に対して「このレベルでいつも戦えるとは思えないけど」(東京新聞より)としていた。

ところがそのフェデラー選手が、準決勝で第3シードのノバク・ジョコビッチ選手(セルビア)に5-7、3-6、6-7のストレートで敗れてしまったのだ。第1、2セットと20歳のジョコビッチ選手にペースを握られたフェデラー選手は、第3セットでは明らかにフォルトだったサーブに対して映像装置による再判定を求めるなど、世界ランキング1位連続保持記録更新中の“絶対王者”らしくない場面も見られた。

これによってフェデラー選手は、全豪オープン3連覇を逃しただけでなく、初となるグランドスラムの可能性も初戦から消え、4大大会連続決勝進出も10でストップしてしまったのだ。同選手は「彼の方が重要なポイントをものにしていた。コートをよくカバーしていたし、ミスが少なかった」(サンケイスポーツより)と敗戦を受け入れている。

決勝は、ジョコビッチ選手とツォンガ選手で戦われることとなったけど、男子でジョコビッチ選手、女子でイワノビッチ選手が優勝すれば、セルビア出身選手が男女で全豪オープンを制することになるのだ。

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