世界初の「巻き取り式ディスプレイ」搭載ケータイ、今夏登場へ。

2008/01/22 18:32 Written by コ○助

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携帯電話向けのリッチコンテンツの増加や、ワンセグ視聴の一般化、そしてスマートフォンや「iPhone」などの普及により、ユーザーからのニーズが高まっている「大画面ケータイ」。でも、それが携帯電話である以上、端末全体の大きさを犠牲にするのは本末転倒ゆえ、メーカー各社も「画面の大きさ」と「端末の大きさ」のバランスに苦慮しているなりよ。

ちなみに、スマートフォンを除き、現在国内で発売されている(もしくは発売が予定されている)通常の端末で最も大きな画面を搭載しているのは、松下電器産業のNTTドコモ向け端末「VIERAケータイ P905iTV」。液晶テレビ「VIERA」の技術を採用し、「美しい画面でワンセグを堪能する」ことを目的に開発された端末で、そのディスプレイには3.5インチのフルワイドVGA液晶が採用されているなりね。3.5インチは「iPhone」と同等ということからも、かなり大型であることが分かると思うなり。

ただ、実物を見てみると、確かに「VIERAケータイ P905iTV」の画面は迫力満点なりが、携帯電話としてはかなり大柄。手のひらに収まるサイズではあるものの、日常的に「電話機」として利用するにはやや大きい印象を受けるなり。そのため、実用性を損なわない範囲で許容できる画面の大きさは、3.5インチが限界と指摘する声も多いなりね。

でも、そうした状況を一変させるかもしれない、そして携帯電話を次のステージへと導くかもしれない端末が、今夏、海外でデビューすることになったなり。オランダのメーカー、フィリップス傘下のPolymer Vision社が、世界で初めて「巻き取り式ディスプレイ」を搭載した端末「Readius」を発売すると発表したなりよ。これまで「電子ペーパー」や「曲がる液晶」などの次世代ディスプレイは、メーカー各社がこぞって開発に取り組んで来ているなりが、携帯電話の端末として実用化されるのはこれが初めてのことになるなり。

Polymer Vision社が開発を進めている端末に搭載される「巻き取り式ディスプレイ」のサイズは5インチ。第一弾の端末ではモノクロの画面でネット閲覧やテキスト情報を表示する程度しかできないようなりが、それでもクルクルと巻いて収納できるディスプレイは携帯電話の可能性をグッと広げてくれそうなりよ。また、5年以内には8インチのカラーディスプレイで、動画などのコンテンツ再生に対応した端末も投入する計画だというなり。

残念ながらPolymer Vision社の端末が日本に上陸する可能性は低そうなりが、日本のメーカーからも、そう遠くない将来、同じようなコンセプトのディスプレイを搭載した端末が登場する可能性は十分にあるなりよ。そう遠くない将来に来るであろう「その日」を楽しみに待ちたいなりね。

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