北京五輪選手村は「狭い、浴槽なし」、日本からの視察団ガッカリ。

2008/01/19 23:05 Written by コ○助

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中国初のオリンピックとして、世界中が注目している北京五輪まであと半年とちょっと。開催に向けて準備が進められている中国では、北京市民のモラル向上策の導入やスタジアムの建設などが急ピッチで行われているなりが、五輪関連施設のひとつ、選手村の施設が関係者向けに公開され、日本からもオリンピック委員会と各競技団体のメンバーによって構成された88人の視察団が訪れたなりよ。

北京五輪の選手村は、五輪終了後に「超豪華住居」として一般向けに販売される、新築の高級マンションタイプ。低層の42棟、計1,800戸が販売されるなりが、その価格は広さなどの条件によって異なるものの、一番安いタイプでも約310万元(約4,700万円)、最も高いタイプで約870万元(約1億3,000万円)もするなりね。日本よりも一般的な所得水準の低い中国ではあるなりが、それでもすでに3分の2以上が売れるほど、高い人気を誇っているなりよ。

でも、日本の視察団の反応は微妙な様子。6畳間にベッドが2つ置かれている部屋を見た視察団からは「トランクを開けて、荷物を広げることもできない」(日刊スポーツより)と渋い表情を浮かべているほか、シャワーは付いているものの、バスタブがないことに「お風呂は選手にとって、リラックスできる大事な場所。ここに来るまでは『ある』と聞いていたのに」(金子正子シンクロ委員長、日刊スポーツより)と、困惑の色を隠せないようなりよ。

視察団の面々は一様に物足りなさを感じている選手村の施設。実際、どの程度の「ガッカリ」なのかは気になるところなりが、昨年3月、レコードチャイナに掲載された「選手村とモデルルーム公開」という記事に写真が多数掲載されており、ある程度のイメージは掴むことができるなりね。あくまでもモデルルームの写真なので、今回、視察団が目にした部屋と同じではないなりが、新築だけあってそれなりに綺麗な部屋にはなっている様子。決して広くはなさそうなりが、「非機能的」というわけでもなさそうなりよ。ただ、風呂にはバスタブがなく、シャワーのみなのは確かなよう。まあ、ここら辺は文化の違いもあるので、仕方のないところだとは思うなりが……。

ちなみに、こうした話を聞くと北京五輪の選手村が特別狭いようにも思えてしまうなりが、実際にはそういうわけではなく。前回のアテネ五輪の選手村の様子を伝えた読売新聞の記事には「各部屋にベッドが2つで8人が暮らせる間取りです。他に3ベッドルームと5ベッドルームの間取りがあるそうで、それが全部で2,292戸。五輪終了後はギリシャ版『公団住宅』となるそうです。風呂・トイレ一体型のバスルームが一つとトイレだけが一つ。『8人でいると、大変なときは大変だな』。スウェーデンの記者が感想をもらしました」とあるので、一般的な選手村の仕様とそう大差はないようなりよ。確かに、プロスポーツ(野球やテニス、サッカーなど)の選手が五輪に参加した際に、狭い選手村の部屋を嫌って近くの高級ホテルに宿泊するというエピソードは、よく耳にするなりよね。

選手のパフォーマンスを最大限に引き出すため、生活の場となる選手村に日本側が「快適さ」を求めるのは理解できるなりが、一方で中国側も過去の五輪と同レベルの施設を用意している点は理解しておきたいところなり。

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