子役出身の米俳優ブラッド・レンフロさんが死去、飲酒が原因か。

2008/01/16 18:41 Written by コジマ

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映画「依頼人」(1994年公開)のマフィアに狙われる少年役でデビューした米映画俳優のブラッド・レンフロさん。その美少年ぶりから、世界の女性を虜にした。翌年公開の映画「マイ・フレンド・フォーエバー」で、HIVに感染した友達を救うために奔走する少年の役も印象的だったのだ。

その後も「スリーパーズ」(96年公開、ブラッド・ピットの少年時代役)や「17 セブンティーン」(97年公開)などに出演し、98年公開の「ゴールデンボーイ」で東京国際映画祭最優秀男優賞を受賞。ルックスだけでなく、演技力の高さも評価された。

しかし、10代のスターが陥りがちなドラッグに手を染め、98年に麻薬とコカインの所持容疑で逮捕。このときは実刑を免れたのだけど、ヨット盗難未遂や未成年での飲酒、無免許・飲酒運転など逮捕歴は数知れず、05年にはヘロインのおとり捜査に引っかかって実刑を下された。その後は、リハビリ施設に入所を義務付けられたものの、薬物治療プログラムに参加していないことが問題となった。そうした生活の乱れを反映するように容姿も変わり、子役時代のファンからは嘆きの声が上がっていたのだ。

それでも映画俳優としての活動は続けており、近年は主役級ではないながら年1〜3本の映画に出演。今年もすでに2作品への出演が決定していて、そのうちの1本である「The Informers」(ジョージ・ジョーダン監督、ウィノナ・ライダー主演)は撮影が終了している。また、少年時代からの趣味だったバンド活動も行っていた。

そんなブラッド・レンフロさんが1月14日、ロサンゼルスの自宅で亡くなってしまった。レンフロさんは友人らと酒を飲んだ後、いびきをかいて寝ていたのだけど、呼吸が止まったために友人らは慌てて救急車を呼んだ。しかし、救急隊が到着したときには反応はなく、死亡が確認されたそうなのだ。

現時点で死因は不明。ロサンゼル郡検視官事務所が調査中で、レンフロさんの弁護士は飲酒との関連は分からないとしている。薬物中毒に悩まされていたことからオーバードーズ(薬物過剰摂取)も疑われるけど、米紙ロサンゼルス・タイムズは「違法行為の疑いはない」と伝えているのだ。16日にも司法解剖が行われる予定だという。

子役時代の栄光から遠ざかってしまったけれど、ジョン・トラボルタをはじめ、ハリウッドには中年になって再びチャンスをつかんだスターも少なくない。25歳での早過ぎる死は、なんともやりきれないのだ。

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