サッカー留学中の山口麻美選手が米大学最優秀選手に、日本人初。

2008/01/12 22:21 Written by コジマ

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ワールドカップ(W杯)や五輪での活躍によって、近年は日本でも注目度が上がっている女子サッカー。大橋浩司監督率いる日本代表「なでしこジャパン」は、昨年8月のアジア最終予選で北京五輪への出場権を手にした。しかし、昨年9月に行われたW杯中国大会ではグループリーグで敗退し、年末に発表された国際サッカー連盟(FIFA)世界ランキングでは1つ順位を下げて11位となっている。北京五輪ではぜひともW杯での雪辱を果たしてほしいのだ。

そんな中、アジア最終予選の代表候補に選ばれながらも、最後に外れてしまったFW山口麻美選手が、留学先の米国で大学サッカーの年間最優秀選手に贈られる「ハーマン・トロフィー」を受賞したのだ。

山口選手は、東京・豊多摩高出身の21歳。2005年に日テレ・ベレーザを退団し、サッカー留学のために女子サッカー強豪国である米国に渡った。当初は英語に苦しみ、チームメイトとは筆談でコミュニケーションを取っていたのだとか。しかし、現在では英語も上達し、強豪といわれるフロリダ州立大学(セミノールズ)でレギュラーを獲得。昨季は24得点、18アシストと大活躍し、昨年11月にはAP通信に「若い日本人女性が米サッカーの星に(Young Japanese girl a U.S. soccer star)」と紹介されたのだ。

今回受賞した「ハーマン・トロフィー」は、全米大学体育協会(NCAA)カレッジ・フットボールの最優秀選手に贈られる「ハイズマン・トロフィー」のサッカー版。NCAA1部のコーチによる投票で選ばれる。過去にはFIFA最優秀選手賞に2度輝いている米女子サッカー界のスター、ミア・ハム選手(04年引退)も受賞している名誉ある賞なのだ。

前出のAP通信の記事では「日本が恋しいけど、米国に来られたことがうれしい」と語っていた山口選手。今回の受賞については、「すごい名誉なので本当にうれしい」(朝日新聞より)とコメントしている。06年のU-19(19歳以下)アジア女子選手権以来代表から遠ざかっているけれど、佐々木則夫新監督指揮のもとで北京五輪でメダルを目指すなでしこジャパンの秘密兵器になってくれそうなのだ。

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