高原直泰選手獲得で浦和の大型補強終了、大量移籍に残る不安。

2008/01/06 23:17 Written by コジマ

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昨季、アジア・チャンピオンズリーグ(ACL)を制し、クラブワールドカップでも3位となった浦和。しかし国内では、故障者の続出から天皇杯でJ2の愛媛に敗れ、Jリーグでも最終節で優勝を逃した。また、エースのFWワシントン選手がブラジルリーグのフルミネンセへ移籍し、DFネネ選手も退団するなど、決して手放しで喜べる状態ではなかったのだ。

こうした中で浦和は、新たなシーズンに向けた補強として、大分からU-22(22歳以下)日本代表のMF梅崎司選手、新潟からFWエジミウソン選手を相次いで獲得。三都主アレサンドロ選手もオーストリア1部リーグのザルツブルクから復帰を予定しており、1月6日にはドイツ1部リーグのフランクフルト退団を決めた日本代表のFW高原直泰選手が、3年契約で移籍に合意したことを発表した。高原選手はフランクフルト移籍前に、Jリーグに戻ってくる際は古巣の磐田へ戻ることを約束していたようで、磐田ファンにとってはショックな国内復帰となってしまったのだ。

このほか、U-22日本代表の千葉MF水野晃樹選手や日本代表の広島MF駒野友一選手らを獲得するという報道があったのだけど、浦和の中村修三GMは高原選手の移籍でひとまず大型補強の終了を宣言。「守備は組織でやれるが、攻撃は『個の力』に頼る部分が多い。世界と戦うためには世界の強豪を突破できる人材が必要になった。それが最重要ポイントになる」(日刊スポーツより)と語っているのだ。

これによって、FWは高原選手、エジミウソン選手、永井雄一郎選手、田中達也選手と層が厚くなり、ケガで長期離脱しているMFポンテ選手の代役も梅崎選手がこなすことが予想される。また、三都主選手、鈴木啓太選手、山田暢久選手、小野伸二選手、田中マルクス闘莉王選手、阿部勇樹選手、坪井慶介選手など、スター選手が勢ぞろいすることになった。2008年シーズンは面白いことになりそう。

しかし、開幕前にはMF長谷部誠選手がドイツ1部リーグのヴォルフスブルクへ移籍することが濃厚になっており、闘莉王選手、鈴木選手、阿部選手も夏頃に海外移籍に挑戦することを表明している。さらに小野選手も、先日1時間で練習から離脱し移籍が見送られたドイツ1部リーグ・ボーフムへ近々移籍する可能性が高い。こうしたことから、長谷部選手の穴を埋める選手を獲得しなかったこと、夏以降に守備がガタガタになることなどの不安点が指摘されているのだ。

これに対して、首脳陣は外国人選手の枠を1つ空けて夏以降の補強に備えているようで(エスクデロ・セルヒオ選手は昨年6月に日本国籍取得済み)、大型選手を獲得するという噂もあるのだとか。選手の大量移籍があった際にどんな選手を補強するのか、また、細貝萌選手や堀之内聖選手、堤俊輔選手ら控えのDF陣が奮起するのかに注目なのだ。

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