アイドルのコンサート・チケットが欲しいと、6歳女児が付いたウソ。

2007/12/31 13:32 Written by Maki K Wall@駐米特派員

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ハンナ・モンタナ。米ディズニー・チャンネルとABCで放映されている子供向けドラマの主人公で、架空のアイドルでありながら、今で最もホットなアーティストでございます。たぶん今現在、この名前を知らない13歳以下のアメリカ人の女の子はいないハズです。「彼女」(本当はマイリー・サイラスというティーン女優が演じている)のコンサートが今年の秋から全米ツアーが行われているのですが、そのチケットがなんとオークション・サイトなどで高騰し、一時には1,000ドルにもなったとか……。うっへぇ(汗)。

さて、そのハンナ・モンタナのような、いわゆるアイドルに憧れる女の子をターゲットにしたお店がございます。それは「クラブ・リビー・リュー」。いわゆるアクセサリーのお店なのですが、ここではちょっと背伸びをしたい女の子たちに、お店のお姉さんたちがお化粧をしてくれたり、ヘアをアイドルっぽくスタイリングしてくれたりするのです。アレですよ、変身願望をかなえる「メーク・オーバー」ってやつですね。

ウォール家の娘たちも先日、お隣に住むお友達メガンちゃんの誕生日パーティがこのお店内で開かれたのに招待されました。メガンちゃんもハンナ・モンタナ大好きっ子らしい(笑)。そして、こういうのが大好きな長女はこれまた初めてのアイシャドーだの、リップ・グロスだのを顔に付けて帰宅。ティーン・エイジャーのように振舞う彼女は、ウォール家ダンナを泣かせまくったとか(爆)。反対にこういうのが大嫌いな次女は、頑固として顔も髪の毛も触らせず、お店のお姉さんを困らせたらしいですけど……。

話がそれましたが、この「クラブ・リビー・リュー」。最近ハンナ・モンタナを起用したキャンペーンを実施しました。なんでも作文を送ると優秀作品に対して、コンサート・チケットをプレゼントする、というものだったらしいです。そして先日、テキサス州の6歳になる女の子がこのコンテストで優勝。今年の4月にイラクでお父さんが戦死してしまったことを綴った作文で、コンサート会場までの交通費と、4枚のチケットをゲットしたのでした。

ところが、この女の子のストーリーがまったくのウソだったことが判明。4月に戦死したとされるお父さんの氏名を調べたところ、戦没者リストに該当する人物が見当たらず、虚偽が明るみになったのです。どうやらチケット欲しさに、女の子の母親が入れ知恵してこの作文を書かせたらしく、その母親はウソの事実を認めたそう。あ、あのねぇ……(汗)。

「クラブ・リビー・リュー」側は、今回の事件に対し遺憾の意を表明。女の子の家族にチケットの返還を求めるつもりだとのこと。

イラク戦争で戦死したアメリカ兵は3,900人(2007年12月28日現在)。そのひとりひとりの家族のことを思えば、そう簡単に今回のようなウソは付けないだろうに……。どんなに入手が難しいコンサートだったとはいえ、ちょっとやりすぎだったとしか思えませんなぁ。

まったくもぉっ。

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