麒麟の田村裕、142万部の「ホームレス中学生」ねつ造疑惑を否定。

2007/12/25 23:23 Written by コ○助

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8月31日の発売直後から話題を呼び、2007年を代表する一冊となった麒麟・田村裕の自叙伝「ホームレス中学生」。初版2万部からスタートした同作は瞬く間にチャートを駆け上がり、現在までに142万部を売り上る大ベストセラーとなっているなりよ。コミック化(2008年1月17日発売)、映画化(2008年6月公開予定)、そしてドラマ化も噂されるなど、この勢いは年を越してもまだまだ続きそうな気配なりね。

そんな「ホームレス中学生」の内容に「ねつ造疑惑」が浮上したのは秋に差し掛かった頃のこと。田村裕の後輩芸人であるジャルジャルの後藤淳平が、「公園で生活していた」という「ホームレス中学生」の根幹に関わる部分を否定し始めたのがきっかけだったなりよ。なぜ後藤淳平が否定したのかというと、田村裕は「まきふん公園」で生活をしていたとされているなりが、同時期に、この公園を見下ろす位置にあるマンションに後藤淳平が住んでおり、毎日のように公園で遊んでいたものの、田村裕らしき人を見かけたことがなかったそう。そのため、後藤淳平は「ホームレス中学生」はウソだと主張しているなりね。

また、25日に発売された「週刊現代」(2008年01月12日号)にも「『麒麟』田村裕『ホームレス中学生』はウソ疑惑噴出」なる記事が掲載され、親戚や関係者の証言を交えながら疑惑の目が向けられているなり。そうした報道や批判的な意見から、「ホームレス中学生」の疑問点をいくつかまとめてみると。

・公園生活の期間がテレビなどでの発言時期によって変動している(1日〜数か月)。
・「公園では髪が洗えない」とテレビで語っていたことがあるが、公園にはトイレや水飲み場もある。
・差し押さえで家財道具一式が持っていかれたとされているが、生活に最低限必要なモノは差し押さえられない。
・有名な父親の「解散」発言は、離散時の状況を聞いた仲間の芸人が形容しただけで、実際に父親が言った言葉ではない。
・公園に数か月も子供が生活をしていたら、絶対に誰かに通報されるはず……etc

ここまでヒットする以前にテレビなどで発言していた内容と、「ホームレス中学生」の内容と異なる箇所があること、明らかに現実的ではない描写があることなどが槍玉に挙がっているようなりよ。

こうした数々の疑惑に対し、当の田村裕は25日、「ジャルジャルの後藤が好き勝手言ってるだけ。間違いなく事実」とねつ造を完全に否定。ただ、仮にウソ……とまでは言わないなりが、やや誇張した表現があったとしても、「そもそもお笑い芸人が書いた本(しかも小説)なので、ある程度の脚色はあっても良いのではないか」との擁護論も多いなりよ。まあひとつの話としてよく出来ていれば、さほど問題はないというスタンスの人が多いこともまた事実なりね。

ウソかどうかはともかく、読んだ人は口々に「良かった」と感想を漏らす「ホームレス中学生」。まだ読んでいない人は、ぜひ年末年始のお休みに読んでみてはいかが?

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