電力消費大きい「白熱電球」よさらば、政府が製造中止を要請へ。

2007/12/19 18:03 Written by コ○助

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英国のJ.W.スワンが発明し、稀代の発明家トーマス・エジソンの手によって世に広められていった白熱電球。蛍光灯の白くて冷たい印象とは異なる柔らかい色調で、誕生から現在に至るまでの100余年に渡り、世界中を暖かな光で照らし続けてきたなりよね。

でも、1990年代頃から急速に普及を始めた白熱電球色&電球型の蛍光灯によって、徐々に白熱電球は立場を失っていくことになるなり。白熱電球色&電球型の蛍光灯は「白熱電球用のソケットでそのまま使える」「切れるまでの寿命が圧倒的に長い」「消費電力が少ない」など、白熱電球よりも優れた面が多々。「スイッチを入れてもすぐ付かない」「短時間の点灯なら白熱電球のほうが向いている」とも言われる技術的な壁や、「価格が高い」といった乗り越えなければならない課題はまだ残されているものの、ジワジワとスタンダードな存在になりつつあるなりよね。

加えて、世の環境意識の高まりによって「省エネ」が叫ばれるようになったのも、白熱電球にとっては逆風に。白熱電球色&電球型が存在するなら、そちらに切り替えていったほうが良いという至極当然の流れができはじめ、徐々に白熱電球は「悪者」に……とまで言ってしまうと言い過ぎかもしれないなりが、白熱電球である必然性が薄れてきたのは事実なりよ。

そうした流れを受け、環境政策に力を入れる政府が、大きな決断を下すことになったようなり。東京新聞によると、電力消費が大きくエネルギー利用効率が悪いとの理由から、政府は国内での白熱電球の製造・販売を中止する方針を打ち出すというなりよ。まだ方針を詰める段階なりが、メーカーにも協力を要請し、数年以内に白熱電球色&電球型へ切り替えることを視野に入れているというなりね。

ひとつの時代を築き、広く普及していたものが姿を消すのは寂しくもあるなりが、国を挙げて環境問題に取り組む必要があるのは誰の目にも明らか。今後も、何か特定の製品をほかのものに置き換えるような、似たような動きが出てくるかもしれないなりね。

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