英ホテルが聖夜に無料サービス、2000年前の「つぐない」として。

2007/12/17 22:51 Written by Maki K Wall@駐米特派員

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そろそろクリスマスですねぇ。この季節、なぜか英国のホテルチェーンが、とある「つぐない」をすると発表したそうです。べつにテレサ・テン歌うわけじゃないでしょうけど(笑)。で、なんでクリスマスにそんなことしているのかというと、どうやらそれは聖書に出てくるキリストの誕生にまつわるお話が関係しているのだそうです。

キリストが誕生した聖夜、旅の途中で身重だった聖母マリアとその夫のヨセフは、イスラエルの地にいました、しかし夜になっても泊まるところが見つからない彼ら……。結局しかたなく馬小屋に身を寄せ、そこでキリストを出産したのです。で、このことになぜかホテル業界の一員として「責任を感じた」英国の「トラベロッジ」が今回、同社の国内の店舗すべてにおいて、

「クリスマス・シーズンに宿泊する、ジョーゼフさんとメアリーさんのカップルには宿泊代を無料とします」

と発表したのです。ちなみにジョーゼフとメアリーはそれぞれヨセフとマリアの英語読みの名前。

しかし、この名前の組み合わせのカップルってそう沢山いるものなのでしょうか? 調べてみると、ジョセフは過去15年の名付けランキングを見ても常に上位12位以内には入っており、メアリーもジョセフほどじゃないけれど、大体は上位50位前後(ただし2006年度は84位に下落)にランキングしています(参照:米国連邦社会保障局 より)。ということは、可能性としてはそんなに低くないか……。こういうキリスト教関係の名前は、ミドルネームにする場合も多く(実際ウォール家でも、ジョーゼフとメアリーのミドルネームを持つ該当者アリ)、もし「トラベロッジ」がファーストネームだけに限らず、もうひとつの名前でもOKとしてくれるなら、さらにこれに該当する夫婦が増えそうですね。

実際、同社によるとすでに30組の「ジョーゼフ&メアリー」カップルが宿泊を予約しているそうで、さらに1組につき子供2人までもが無料になるとのこと。さらに2000年前にマリアとヨセフがしていたように、ロバでの旅だった場合、そのロバのための休憩所も確保する準備があるそうです。でも、そこまでするならいっそのことホテルの室内を馬小屋「風」にするとか、3人の賢者からの訪問を受けるとか、そういう演出もして欲しい(笑)。

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