男子中高生はオヤジより短足? 「身長−座高」が父親世代より低下。

2007/12/15 16:53 Written by モノメトロ編集部

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食生活の欧米化と住環境の変化により、若い世代の高身長化がもたらされている。年次別に高3男子の平均身長を比べると、1900年(明治33年)と50年後の1950年(昭和25年)では157.9センチから161.8センチの3.9センチ増にとどまっているものの、さらに50年後の2000年(平成12年)には170.9センチの9.1センチ増と飛躍的に伸びていることが分かる。こうした中で、文部科学省が発表した今年度の学校保健統計調査速報で、男子中高生の脚の長さが親の世代に当たる1977年度調査の数値よりも下回るという、「衝撃」の事実が明らかになった。

文科省の学校保健統計調査は、小中高の児童、生徒などを対象に身長、体重、座高、さらに視力、聴力、歯などの健康状態を調べたもの。毎年12月頃に速報、翌年3月頃に報告書が発表される。

今回の調査結果の中で、身長から座高を引いた数値を脚の長さとして「身長に占める割合」を算出したところ、男子高校生は各学年で46.3〜46.5%という数値が示された。これは77年度調査の46.6%(各学年とも)と比べ0.2〜0.3ポイント下回っており、中学生でも0.1ポイント低い数値であることが判明した。小1〜5では、逆に0.2〜0.4ポイント上回っている。

一方、女子では小1〜4で0.1〜0.3ポイント上昇。小5〜高3でも30年前と同数値か0.1ポイント上回っていた(小6のみ0.1ポイント低下)。

また、平均身長では高3男子は94年まで右肩上がりだったものの、翌95年に初めて低下し、以来170.7〜170.9センチの間で推移。今回の調査では、昨年度よりも0.1センチ低下して170.8センチだった(高3女子は158.0センチ)。逆に、高3男子の平均座高は年々上昇を続けている。

さらに、近年問題となっている肥満傾向児の出現率は、小2、小5、高2以外は前回に比べてすべて低下したが、二極化が指摘されている痩身傾向児の出現率は、全体的に増加傾向にあることも判明した。

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