新垣結衣主演映画「恋空」の原作に盗作騒動、週刊文春が報じる。

2007/12/14 23:52 Written by コ○助

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今、最も勢いのある若手女優・新垣結衣の主演作として話題を呼んでいる映画「恋空」。ストーリーと世代がリンクする10代から20代前半の女性だけでなく、20代後半から30代前半の女性の間でも「泣ける」ともっぱらの評判なりよね。興行的には観客動員が300万人に迫り、興行収入も40億円を軽く突破すると見られるなど、今年の邦画ではベスト5に入る成績を上げているなりよ。

この「恋空」の原作は、昨年10月に発売され、これまでに200万部(上下巻合計)を超えるベストセラーになっているケータイ小説。レイプ、妊娠、流産、そして死別と、不幸のてんこ盛りが典型のケータイ小説ならではの「安直な展開」に強い批判はあるものの、中高生から絶大な支持を受けているのは、すでに各所で報道されているとおりなりよ。ちなみに、今年はケータイ小説が大ブレイクした年で、年間ベストセラー(トーハン発表)の1位となった「恋空」(美嘉著)、2位の「赤い糸」(メイ著)、3位の「君空」(美嘉著)の上位3作品がすべてケータイ小説だったという、異常事態になっているなりね。

そんな「恋空」に、盗作疑惑が浮上していると、現在発売中の「週刊文春」が報じているなり。もともと素人が書いた文章をオンライン上で発表するスタイルのケータイ小説は、発表の場を提供しているサービスのチェック機能が働いておらず、盗作が横行していると指摘されることもしばしば。それだけに、大ヒット中の「恋空」までもが盗作となれば大問題に発展してもおかしくはないなりね。簡単に報道の要点をまとめておくと。

・盗作疑惑が浮上したのは昨年11月頃から。
・井上香織の小説「さよならの向こう側」と酷似した描写がいくつも見られる。
・「さよならの向こう側」は2004年9月から1年9か月連載されたケータイ小説。
・「恋空」が発表されたのはその後。
・双方とも単行本のデザイナーが同じで、装丁のデザインが似通っている。
・「高校で人気の男子と付き合う」「主人公が恋人の元彼女からイジメを受ける」「恋人がガンを患っている」「主人公が夢で恋人の死を知る」「主人公と恋人だけの特別な存在を供養するための『思い出の場所』がある」などの大まかなプロットが、全体を通してほぼ同じ。
・映画化される以前に、「さよならの向こう側」サイドが猛抗議をしている。
・ただし、バーニングプロダクションの周防郁雄社長が仲裁役となり、当事者間では手打ちが行われている可能性が高い。

「週刊文春」によれば、昨年11月の時点で業界内では盗作疑惑が浮上していたなりが、芸能界に圧倒的な影響力を持つバーニングプロダクションの周防郁雄社長の手によって、現在は解決済み、ということのようなりよ。検証を進めていくと「さよならの向こう側」と「恋空」が似通っているのは明白なようなりが、当事者間でこれ以上問題にしないということで、盗作か否かについてはうやむやになった状態なわけなり。

今年の大ブレイクによって、来年以降、さらに市場を拡大することになるであろうケータイ小説。作品数が増えれば増えるほど、こうした問題は次々と出てきそうなだけに、早急な「盗作チェック機能」の確立が求められるなり。

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