今年の漢字は「偽」、2位以下も各界で相次いだ“偽装問題”を反映。

2007/12/13 15:42 Written by モノメトロ編集部

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2007年も終盤を迎え、今年を総括する行事が増えている。その中でも毎年恒例となっているのが、日本漢字能力検定協会が主催する「今年の漢字」。毎回その年の世相を反映している漢字1字を公募によって選出するもので、13回目となった今年も12月12日の「漢字の日」に京都・清水寺で発表された。07年の漢字は「偽」。食品、建築、政治、テレビ、スポーツなどジャンルを問わず相次いだ“偽装問題”を受けたもので、2位以下もそれを反映した1字が選ばれている。

1995年に始まった「今年の漢字」は、これまで順に「震」「食」「倒」「毒」「末」「金」「戦」「帰」「虎」「災」「愛」となっており、昨年は悠仁親王の誕生やいじめによる自殺、虐待、飲酒運転事故の多発、医師不足による不安などから「命」が選ばれた。

全国から9万816通が寄せられた今年は、「偽」が全体の18.22%を占める1万6550票を獲得。不二家、ミートホープ、「白い恋人」(石屋製菓)、赤福、船場吉兆などの食品業界をはじめ、年金記録問題や防衛省の汚職問題、テレビ番組の捏造問題、耐震偽装問題、人材派遣会社の偽装請負問題、大相撲の弟子死亡隠蔽疑惑など、ありとあらゆる「偽り」が横行した07年を象徴するような1字となっている。

また、2〜5位も「食」「嘘」「疑」「謝」(謝罪の意)と“偽装問題”を反映する漢字が並んでおり、この問題がいかに多くの国民にショックを与えたかを物語っている。来年は、「偽」りや「嘘」のない「食」を「疑」いなく楽しんで感「謝」できるような世の中になることを祈りたい。

☆2007年「今年の漢字」トップ10
1位 「偽」
2位 「食」
3位 「嘘」
4位 「疑」
5位 「謝」
6位 「変」
7位 「政」
8位 「乱」
9位 「暑」
10位 「心」

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