人気マンガ「HUNTER×HUNTER」また休載、再開は「なるべく早く」。

2007/12/10 18:38 Written by コジマ

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「週刊少年ジャンプ」(集英社)の人気連載マンガながら、度重なる休載が問題となっていた「HUNTER×HUNTER」(冨樫義博作)。今年10月6日発売の同誌45号から1年8カ月の沈黙を破って10週連続での連載が再開され、単行本も最新24巻が1年7カ月ぶりに発売された。連載再開には多くのファンから歓喜の声が上がっていたのだけど、その10週連続連載が終わった同誌2008年新年2号で、またもや休載することが発表されたのだ。

「HUNTER×HUNTER」の休載が発表されたのは、新年2号の作品最終ページ。「次号より、しばらくの間休載いたします。ご了承下さい。再開が決まり次第、本誌の方でお知らせいたします。」と記され、巻末の作者コメント欄では、冨樫義博が「近くまた戻ってまいります。なるべく早く帰って来ます。頑張ります。」と“近いうち”に復帰することを約束している。

今年10月の連載再開については、ネットなどで「掲載をこの目で見ないと信じられない」とする声も聞かれたのだけど、約束どおり45号に無事掲載。その際、冨樫義博は巻末コメントで「多くの方々に御迷惑、御心配をかけました。それでも待っていて下さった皆様のお陰での再開。頑張ります。」と連載への意欲を語っていたのだけど、2週後の47号では「早くも書くことがなくなってしまった。ここに書けない事はいっぱいあるのだが。」としており、これがコメント欄についてなのか作品についてなのか、さまざまな憶測を呼んでいたのだ。

作品についても、以前から指摘されていた見開きで大きく書くシーンや、下書きのまま掲載している箇所が目立ち、説明文で話を進めることにも批判が強まっていた。そこへきて、わずか10週での休載。さぞかし不満が爆発していると思いきや、ネット上では批判と同じくらい擁護する声も少なくなかった。その人気もさることながら、どうやらファンは休載に慣れてしまっているようで、中には「さすが富樫先生。焦らすのがお上手だマゾにはたまらないぜ・・」というコメントも見られるのだ。

一方で、休載の理由をきちんと説明しない「週刊少年ジャンプ」編集部には批判の声が高まっており、こうした状態でも打ち切りにできない「弱さ」に不満が噴出している。毎日新聞の問い合わせに対して、集英社の広報は「(休載は)予定通り」と答えているのだけど、やはり理由については言及していないのだ。

冨樫義博の言う「近く」「なるべく早く」がいつのことなのか。前回が1年8カ月の長期休載だっただけに、来年中に連載再開されることに絶望しているファンも少なくない。続きを楽しみにしている者の1人として、来年の春夏あたりには戻ってきて欲しいと願っているのだけど……。

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