年代物のモルト・ウイスキー、史上最高額の価格で落札される。

2007/12/10 13:24 Written by Maki K Wall@駐米特派員

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「女とワインは古い方がいい」

というのはフランスのことわざだそうですが、たしかにワインをはじめ多くのお酒にとって「熟成」は、それこそ美味しさの重要な鍵だといわれます。まあ女性の方は、日本のことわざに

「女房と畳は新しい方がいい」

とあるように、人それぞれ意見が分かれるところでしょうが……。でもあえて、このことに関しては言及しません。30過ぎた私がやったら、それこそ自爆だし、言及したくないったら(涙)。

ところでワインは樽の中で発酵した後、瓶詰めされた後でも熟成が進むのですが、ウイスキーの場合は樽の中でじっくりと長年かけて行われる熟成が味を決めるのだとか。ボトルに詰められた後は保存状態さえよければ、何十年建っても美味しいままだそうです。

今回オークションの老舗、ニューヨークの「クリスティーズ」で出品された「マカラン」ブランドのシングル・モルト・ウイスキーは、なんと1926年に仕込まれたというシロモノ。1986年に瓶詰めされたので60年もの間、長々と熟成されたことになります。

この「マカラン」のヴィンテージは、発売されてから今まで中西部に住む個人コレクターが所有していたそうですが、このたびオークションにかけられることになり、当初の予想では$20,000〜$30,000(日本円にして約220〜330万円)の売値が付くとされていました。

ところが落札が始まると思いのほか人気があり、最終的には$54,000(約600万円)もの高額が付いたそうです。これは、1本のお酒に付いた値段としては史上最高額なんだとか。うーん、ウイスキー1本にそれだけの価値があるとは……。クリスマス・シーズンで財布の紐が緩んだのかもしれないけど、そんなに出すのか? 普通は?

お酒にはそれほど興味のないウォール真木には、なんとなく理解できない、スケールの違うお話なのでした。

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