世界の映画祭で称賛された2004年公開の映画「ハウルの動く城」に続いて、約4年ぶりに宮崎駿監督がメガホンを執ることになったスタジオジブリの新作「崖の上のポニョ」。来夏公開に向けて着々と製作が進んでいるが、作品に先駆けて主題歌のCDが 12月5日に発売された。これに合わせて、映画の公式サイトも開設。最新情報を伝えていくほか、全国のCDショップを紹介する日誌「みんなの街のCD屋さん」などの企画が公開されている。

「崖の上のポニョ」は、宮崎監督が脚本と原作も手がけるオリジナルストーリー。海沿いの町を舞台に、「人間になりたい」と願う魚の子・ポニョと5歳の少年・宗介の交流を描く。

04年にジブリの社員旅行で訪れた瀬戸内海の町・鞆の浦（広島県福山市)を宮崎監督が気に入り、翌年に一軒家を借りて約2カ月間過ごしたことが創作のきっかけで、宗介のモデルは宮崎監督の息子・吾朗氏。吾朗氏が父の反対を押し切って「ゲド戦記」で監督デビューをして以来、父子の仲はうまくいってないというが、今回はその反省を込めて吾朗氏の少年時代をモチーフにキャラクターを作り上げたとされている。

公式サイトでは、CGを一切使わず手書きで描いたという作品の一端がうかがえるイメージカットが大きく掲載され、主題歌を歌うフォークバンドの藤岡藤巻と大橋のぞみの写真も表示。作品情報や最新情報のほか、「みんなの街のCD屋さん」やダウンロードできる素材を公開中だ。

来年には一般の人も参加できる「あなたの街のポニョ」などのコンテンツが始まる予定で、少しずつ公開されていく映画の詳しい内容とともに、公開に向けて気分を盛り上げてくれる楽しいサイトとなりそうだ。