幻想的な別世界に誘う台湾の奇祭、夜空に舞う数千の「天燈」体験。

2007/12/05 14:50 Written by モノメトロ編集部

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世界各地には、「奇祭」と呼ばれる一風変わったお祭りがたくさん存在している。スペインの「トマト祭り」やイギリスの「チーズ転がし祭り」など、日本のテレビでも紹介される「奇祭」は枚挙をいとわないが、最近、メディアに取り上げられる機会が増えているのが台湾の「奇祭」として知られる「天燈(テンダン)」だ。幻想的な世界を楽しめるこの「天燈」を肌で感じ、体験できるツアーを日本旅行が企画。来年1月15日まで申し込みを受け付けている。

「天燈」は台湾の小正月(旧暦の1月15日)の夜に、台北から東へ向かって約1時間ほどの、山々に囲まれた平渓郷で行われるお祭りのこと。薄紙と竹で作られた高さ約1.5メートルの紙風船に願い事を書き、火種に火をつけて、熱気球の原理で夜空に一斉に放つ幻想的なお祭りだ。満月の空に浮かぶその数は数千個。普段は静かな廃坑の街に、この日だけは夜空一面、「天燈」の字のごとく天に昇る「あかり」の競演が繰り広げられる。

世界各地からこの「奇祭」に参加する観光客が年々増えているが、山間の平渓郷にある「天燈」の打ち上げ会場は非常にアクセスが悪く、日本から参加するのは容易なことではなかった。日本旅行は団体バスを出すことでこの問題を解決。日本からも気軽に参加できるツアーを企画した。

ツアーは2008年2月20日〜22日の2泊3日で、旅行代金は1人89,800円。「天燈」は2月21日に開催されるため、前後の2日には台北の観光が組み込まれている。

「天燈」は日本のテレビ番組でもたびたび紹介されているが、比較的新しいところだと、今年8月にフジテレビの恋愛バラエティ番組「あいのり」で、ラブワゴンの一行が「天燈」に参加するシーンが放送された。「最高の仲間と最高の旅そして最高の恋愛」等々、メンバーが思い思いの恋の願い事を紙風船に書き、空に放つシーンは幻想的で、ネットの「あいのり」コミュニティでは大きな反響が寄せられていた。

年に1度の台湾の「奇祭」。興味ある人はぜひ。

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