元「横浜の守護神」クルーン投手が巨人へ、2年5億5000万円で合意。

2007/12/05 05:59 Written by コ○助

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日本最速161kmのストレートを武器に、横浜の絶対的な守護神として2005年からの3年間で145試合に登板、8勝8敗84セーブ、防御率2.84の成績を残してきたマーク・クルーン投手。ストッパーとしてはそれほど良いとは言えない通算防御率が示すように、ランナーをため、時に失点を重ねる「劇場型」ではあるものの、ダイナミックな投球フォームから繰り出される剛速球は、「助っ人」ならではの豪快な魅力があるのは間違いないなりね。

ファンからも人気があり、チームにも貢献してきたクルーン投手だけに、2005年オフに結んだ2年契約の切れる今オフ、早い段階から横浜は残留交渉を行っていたなりよ。でも、球団から提示された金額やオプション項目をめぐって交渉は難航を極め、契約をまとめることができず自由契約に。当初からクルーン投手は、移籍をちらつかせながら金額つり上げを図っていたと伝えられ、一部スポーツ紙では横浜に「2年総額8億円」を要求したとも言われているなりね。

そうした状況から、自由契約になるのを見越して獲得に色気を見せていたのが、豊富な資金力を持つ巨人。巨人は今季、上原浩治投手がストッパーを務めたものの、上原投手は本来なら先発ローテーションの軸になる投手であり、来季は先発に再び配置転換する計画があることから、新たなストッパーの確保が求められていたなりね。そこで、白羽の矢が立ったのがクルーン投手だったなりよ。

年俸が高額であるため、自由契約になったクルーン投手の獲得に動いたのは、国内球団では巨人のみ。事実上、メジャーと巨人の一騎打ちといった状況だったなりが、実際にメジャーからの正式オファーは出ておらず、巨人との交渉はすんなりと進んだようなりよ。サンケイスポーツによると、巨人が提示したのは2年総額5億5000万円。故障をしても途中で契約解除をするようなオプションが付かない、完全契約だというなり。

以前、クルーン投手は公式ページで「たくさんの僕のファンやベイスターズファンのみんなが、僕がジャイアンツに移籍するのではないかという新聞記事を読んでいると思う」と、横浜との交渉中に先行報道された「巨人移籍」の噂に触れ、その上で「ベイスターズファンのみんなには、野球には時にはつらいビジネスの面もあるということを理解してもらいたい」とコメントしていたなりが、いま改めて考えれば、「つらいビジネスの面もある」とコメントしている時点で、巨人へ移籍する腹は決まっていたのかもしれないなり。

巨人はクルーン投手の獲得に成功したことで、巨大戦力がさらに巨大に。巨人の滝鼻卓雄オーナーは、ヤクルトを退団したセ・リーグ最多勝のセス・グライシンガー投手獲得にも意欲を燃やしており、飽くなき戦力補強はまだまだ続きそうなりよ。いまでも十二分な戦力が整っている巨人にクルーン投手が加わり、さらにグライシンガー投手が入団となったら、ますます隙がなくなってしまいそうなり……。

◎マーク・クルーン投手の米国時代は…
クルーン投手は1973年生まれの34歳。1991年にドラフト2巡目でメッツに入団し、将来を嘱望された投手だったなりよ。ただ、周囲の期待とは裏腹になかなか才能を開花させることができずに、4年間はマイナー暮らし。その後、パドレスに移籍した1995年にメジャー初昇格を果たしたものの、ここでもあまり実績を残すことができずに、レッズ、パドレス(出戻り)、ロッキーズとチームを転々としていたなり。非公式ながら、マイナー時代には101マイル(約 162.5キロ)を投げたとも言われており、もともとストレートの球速は目を見張るものがあったなりが、それだけではメジャーでは通用しなかったなりね。メジャーでの通算成績は26試合に登板し、0勝2敗、防御率7.43。マイナーの通算成績は347試合に登板し、41勝49敗69セーブ、防御率 4.06。

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