レッドソックスの岡島投手が新人ベストナインに、松坂投手は落選。

2007/11/27 13:34 Written by コジマ

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日本のプロ野球同様、ストーブリーグが盛り上がる米大リーグ。今オフのフリーエージェント(FA)で目玉とされていたニューヨーク・ヤンキースのアレックス・ロドリゲス内野手が残留を表明し、ミネソタ・ツインズのトリー・ハンター外野手がロサンゼルス・エンゼルスへ移籍することが決定したのだけど、ツインズのヨハン・サンタナ投手やフロリダ・マーリンズのミゲル・カブレラ内野手など、トレードの噂のある有力選手の動向が注目されている。ヤンキースの松井秀喜外野手も米誌ニューズデーにトレード要員としてピックアップされているほか、FA宣言しているフィラデルフィア・フィリーズの井口資仁内野手の行方も気になるところなのだ。

さて、そのストーブリーグの盛り上がりをよそに、今年の新人選手で構成するベストナイン「Topps Major League Rookie All-Star team」が発表された。これは米スポーツカードメーカーのトップスが主催し、全30球団の監督投票によって投手左右1人ずつ、捕手・内野手1人ずつ、外野手3人の計10人を選出するというもの。リーグの区別がないので、これに選ばれればその年のそのポジションで大リーグ最高の新人選手ということになる。その新人ベストナインの左投手部門で、ボストン・レッドソックスの岡島秀樹投手が選ばれたのだ。

今季、日本ハムからレッドソックスに移籍した岡島投手は、開幕戦にいきなり登板し初球で本塁打を浴びるという苦いデビューとなってしまったのだけど、19試合連続無失点などを記録して4月のア・リーグ月間最優秀新人賞を受賞。ワールドシリーズ制覇に貢献するなど、開幕からプレーオフまで大車輪の活躍だったのだ。

新人ベストナインの投手部門は左右投げ以外、先発・リリーフの区別がないので、大リーグの新人左腕で最高の選手ということになる。ア・リーグ新人王はチームメイトのダスティン・ペドロイア内野手(新人オールスターチームにも二塁手部門で選出)に奪われたので、今回はうれしい受賞なのではないだろうか。

これで右腕部門に松坂大輔投手が選ばれれば最高だったのだけど、残念ながらカンザスシティ・ロイヤルズのブライアン・バニスター投手に敗れてしまった。バニスター投手は昨年、ニューヨーク・メッツでメジャービューしているのだけど、ケガの影響から8試合しか登板できなかったため、ロイヤルズに移籍した今季も新人選手の対象となっていた。松坂投手の15勝12敗(勝率.555)、防御率4.40、奪三振201と比べて、バニスター投手は12勝9敗(勝率.571)、防御率3.87、奪三振77。僅差で逃したことが予想されるのだ。

新人オールスターチームにはこれまで、1995年に野茂英雄投手(当時ロサンゼルス・ドジャース)、00年に佐々木主浩投手(当時シアトル・マリナーズ)、01年にイチロー外野手(マリナーズ)、05年に井口資仁内野手(当時シカゴ・ホワイトソックス)が選ばれており、日本人選手としては岡島投手で5人目。米球界に名を残している選手がほとんどなので、岡島投手には来季も同様の活躍で大リーグにその名を刻んでほしいのだ。


☆2007年 MLB新人オールスターチーム(Topps Major League Rookie All-Star team)

左投手 岡島秀樹(レッドソックス)
右投手 ブライアン・バニスター(ロイヤルズ)
捕手 カルロス・ルイス(フィリーズ)
一塁手 ジェームズ・ローニー(ドジャース)
二塁手 ダスティン・ペドロイア(レッドソックス)
三塁手 ライアン・ブラウン(ブルワーズ)
遊撃手 トロイ・トゥロウィッキー(ロッキーズ)
外野手 デルモン・ヤング(レイズ)
外野手 クリス・ヤング(ダイヤモンドバックス)
外野手 ハンター・ペンス(アストロズ)

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