「虎のプリンス」濱中治外野手がオリックスへ、2対2のトレードで。

2007/11/26 15:42 Written by コ○助

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最終的なチーム成績は3位ながら、貧弱な打線と深刻な先発投手のコマ不足に悩まされた阪神は、大胆な血の入れ替えを含めたチーム大改革が今オフのテーマ。第1弾として日本ハムの元エース・金村暁投手を中村泰広投手とのトレードで獲得、第2弾としてFA宣言をした新井貴浩内野手を獲得と、例年になく大型の補強を続けているなりが、第3弾となる新たなトレードが明らかになったなりよ。かねてから、今オフのトレード筆頭候補と言われてきた「虎のプリンス」こと浜中治外野手を含めた2対2のトレードがオリックスとの間で成立したなりね。

今回のトレードは、阪神からは浜中選手と吉野誠投手、オリックスからは平野恵一内野手と阿部健太投手の2選手ずつの交換トレード。浜中選手は早い時期から「将来の4番候補」「虎のプリンス」と、大事に育てられてきた大砲候補なりが、右肩に大きな故障を抱えているために安定した出場ができず。ファンや首脳陣の期待は依然大きかったものの、近年は中途半端な立ち位置になっていたなりね。そうこうしているうちに、阪神の外野陣は今季から桜井広大外野手と林威助外野手の若手2選手が台頭。浜中選手はさらに居場所がなくなりつつあったなりよ。

そして、今オフは主にパ・リーグの先発投手を交換相手に定めたトレード報道が活発化。10月にはともに「右の長距離砲」を欲していた日本ハムとロッテが獲得に乗り出していると報じられたなりが、最終的に阪神が選んだ相手はオリックスだったなりね。しかも、ウィークポイントだった先発投手ではなく、内野手との交換という意外(?)なトレードなりよ。

浜中選手は2002年には102試合に出場、打率.301、18本塁打、51打点、昨年は139試合に出場、打率.302、20本塁打、75打点の成績を残しているように、安定してプレーできれば結果が出せる選手。守備面の負担がなくなるよう、DHのあるパ・リーグへのトレードが画策されてきたなりが、オリックスはDH候補にタフィ・ローズ外野手を筆頭に、グレッグ・ラロッカ内野手、北川博敏内野手がおり、さらに西武を退団するアレックス・カブレラ内野手の獲得に動くと言われているなりよ。そのため、オリックスでは「DHで安心してプレー」ということにはならなそう。浜中選手は新天地でもケガの様子をうかがいながら、主に外野手としてプレーすることになると見られるなり。

吉野誠投手は星野政権下で主に中継ぎとして重用された投手で、特に2003年は56試合に登板するなどリーグ優勝に大きく貢献。日本シリーズでも7試合中6試合に登板するなど、星野監督から絶大な信頼を置かれていたなりね。ただ、2004年頃からコントロールが安定しなくなり、以降は不調続き。今季も7試合の登板にとどまっているなり。中継ぎ陣が盤石な阪神ではこの先出番が回ってくるチャンスは少なく、また、環境を変えればまた再生する可能性はあるので、吉野投手にとってもトレードは悪い話ではないはずなりよ。

阪神に移籍する平野内野手は外野の守備もこなす二塁手で、バッティングも悪くなく、足も速いという使い勝手の良い選手。ただ、昨年5月に打球を追って球場フェンスに激突、大きなケガを負ってしまったため、今季もあまり成績は奮わなかったなりね。それでも阪神が獲得に動いたのは、同じ小柄な二塁手の藤本敦士内野手を放出して誰か先発投手を獲得するという、次のトレードが控えているからとの見方もあるなりよ。

阿部健太投手は2年前にも阪神へのトレードが噂された選手。消滅前の近鉄時代を含めたプロ5年間での通算成績は15試合に登板、2勝1敗、防御率4.54と特筆すべきものはないなりが、近鉄時代に投手コーチを務め、現阪神の投手コーチの久保康生コーチがかねてからその素質を高く評価しているなりね。ひょっとすると、久保コーチの手によって素質が開花するかも。

阪神ファンからは生え抜きのスター選手が移籍するとあって悲しみの声も聞こえてくるなりが、概ねこのトレードは納得できるとの意見が多いようなり。4選手とも、相手球団に望まれて移籍する大チャンス。「良いトレードだった」と言われるような活躍に期待したいなりね。

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