ヘンな日本語でほのぼの、吉野家シンガポール公式HPが話題に。

2007/11/24 20:07 Written by コジマ

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米国産牛肉の輸入再開に伴って、時間限定ながら牛丼の販売を再開した吉野家。その効果はすさまじく、今年8月の純利益が11億円という大幅な増益を記録した。これは昨年同じ時期に比べて4.9倍というから、吉野家の牛丼人気はハンパでないことを認識させられるのだ。

そんな中、吉野家の公式ホームページが話題となっている。10月にリニューアルしたばかりの吉野家公式ホームページだけど、今回話題となっているのは日本のではなくシンガポールのもの。ページを開くとほのぼのした音楽とともにFLASHを使った可愛いアイコンと、吉野家シンガポールのイメージキャラクターと思しきどんぶりのパンツをはいた牛が登場する。なんとも牧歌的で和やかなムードなのだけど、このどんぶりパンツ牛がしゃべる日本語がヘンなのだ。

シンガポールの公用語は英語とマレー語。北京語、タミル語なども話され、それらが融合した「シングリッシュ(Singlish)」と呼ばれる独自の言語も発展している。シングリッシュは、インド発祥で近年は英国でも流行している「ヒングリッシュ(Hinglish)」と同じく、現地言葉が交じった英語なのだ。

吉野家シンガポール公式ホームページでも英語が中心なのだけど、どんぶりパンツ牛がしゃべるのは日本語、しかもヘンな日本語ばかり。ページを開くとまず、どんぶりパンツ牛が少年の声で「ゴジザイニサイナヨナー」と声をかけてくる。フキダシを見ても「ご自在に迷うな」とあって意味が分からないのだけど、下に書かれた英語「Welcome! Do wonder freely」を見て、ようやく「自由に見てね」という意味だと気づくのだ。

吉野家の歴史やメニュー紹介、店舗検索、ゲームなどのコンテンツが用意されているのだけど、そこからホームに戻るために「HOME」ボタンにカーソルを合わせると「ウッシナワルッカー?」としゃべる。「失われるか。/Are you lost?」とフキダシに出てくるため、これは「迷った?」という意味のようなのだ。また、スクリーンセーバーや壁紙がもらえるコーナーを開くと「無料のもの」と話す。意味は通じるのだけど、奇妙な感じなのだ。

また、タコのアイコンをクリックすると「TAKO OTAKU」というゲームが楽しめるのだけど、この内容がシュール。どんぶりパンツ牛が海に潜って巨大タコを避けながらお宝を奪っていくというものなのだけど、タコに捕まると食べられ、骨が吐き出されるのだ。ゲームの紹介には「きをつけて! またはタコさんのたべるものをなるよー」としゃべり、「章魚さんの食べ物を成るよ。」と表示される。

歴史メニューを開くと「むかしばなし!」、店舗検索を開くと「どこ? どこ? どこ? どこ?」、メニュー紹介を開くと「いらっしゃいませ!」としゃべるなど、こちらはちゃんと日本語になっている。メニュー紹介ではメニューをクリックすると「うまーい!」「おいしい!」としゃべり、また、トップページでは右側にポインターをもっていくと「うっしうっしうっし」と言いながらどんぶりパンツ牛が歩いたり、ポインターをどんぶりパンツ牛に合わせると「くすぐったい!」と言うなど、なんともかわいい内容なのだ。

FLASHを使いまくっているのでパソコンに負担がかかるけど、奇妙でほのぼのとした雰囲気を味わいたい人はぜひ。

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