モスクワの讃岐うどん店が大盛況、レストラン大会でも銀賞受賞。

2007/11/23 23:29 Written by コジマ

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日本列島を寒波が包んだ今週、東北地方ではひと足早い大雪に見舞われた。真冬並みの冷え込みに厚着をしていた人や急いで暖房器具を出した人も多いと思うけど、こんな日は温かいうどんでも食べたいものなのだ。

その日本を代表する温かい食べ物のうどんが、冷え込む日本列島よりももっと寒いロシアで大人気となり、先日行われたレストランコンテストでも銀賞を獲得したのだとか。

人気となっているのは、ロシアの首都モスクワに今夏開店した讃岐うどん店「うどん屋さん」。モスクワはいま、空前の日本食ブームとなっており、日本食レストランや寿司バーが約600軒もあるのだそう。こうした日本食人気を見込んでロシアではまだ無名な食べ物で参入したのは、讃岐うどんチェーン「はなまる」の元事業部長である池光正弘さんら3人。うどん粉やダシ、具材、製麺機などを日本から持ち込み、“日本のファストフード”として「はなまる」と同じセルフサービス方式での提供を開始した。うどんのほかに、カレーライスやどんぶり物なども販売しているのだ。

天ぷらうどんが180ルーブル(約800円)、カレーライスが230ルーブル(約1000円)。日本の「はなまる」と比べるとちょっと高く感じてしまうのだけど、モスクワにある日本食レストランは1食2000〜3000円ほどのところが多いそうで、「リーズナブルな健康的日本食」として1日に400人が訪れるほどの盛況ぶりなのだ。

さらに「うどん屋さん」は、今月20日に行われたロシア国内のレストランを対象としたコンテストに参加。並み居る高級店を抑えて決勝まで進み、みごと銀賞を受賞した。これにより、ロンドンで開催される世界大会への出場権も獲得したのだ。

TBSニュースによると、ロシアのランチは豪華な食事をゆっくりと取るのが定番だそうだけど、庶民から食通までが認めた“日本のファストフード”、ロシアのランチ文化すらも変えちゃうのかも。すでに氷点下を記録しているモスクワで日本のうどんが人々を温めていると思うと、なんだかうれしくなっちゃうのだ。今度、ボルシチでも食べにいこうかなあ。

讃岐うどんは、米ロサンゼルスで元プロ野球選手の伊良部秀輝さんがフランチャイズチェーン「SUPER UDON」を経営しているほか、昨年のカンヌ国際映画祭で映画「UDON」のPRのために無料で振舞って好評を博すなど、じわじわと世界に広がっている。寿司や天ぷら、すきやきに並ぶ存在になる日も近そうなのだ。

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